泣くロミオと怒るジュリエット

鄭義信 (劇作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784898155240
ISBN 10 : 4898155243
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
194p;19

内容詳細

とある戦争から5年後の、とある工場街。愚連隊「モンタギュー」と「キャビレット」の抗争が、暗い街の空気をさらに不穏にしていた。元モンタギューのメンバーだが、今は更正してカストリ屋台を引いているロミオは、幼馴染と繰り出したダンスホールで、田舎から出てきたばかりのジュリエットに出会い、人生初の恋に落ちる。しかしジュリエットは、敵方キャピレットのリーダーの妹だった。2人の出会いはほんの短い間に、周囲の運命まで一変させることになり…様々な恋愛物語のモチーフとなった古典的名作を、現代に繋げる画期的物語の誕生。

【著者紹介】
鄭義信 (劇作家) : 1957年7月11日生まれ、兵庫県姫路市出身。1993年に『ザ・寺山』で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年、『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第1回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。2008年には『焼肉ドラゴン』で第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第12回鶴屋南北戯曲賞、第16回読売演劇大賞大賞・最優秀作品賞、第59回芸術選奨文部科学大臣賞、第43回紀伊國屋演劇賞個人賞、韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年今年の演劇ベスト3、韓国演劇協会が選ぶ今年の演劇ベスト7など数々の演劇賞を総なめにした。2014年春の紫綬褒章受章。18年公開の映画版『焼肉ドラゴン』では長編映画で初めての監督も務めた(第28回日本映画批評家大賞作品賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミキ さん

    2024-108:うまく翻案されている。コロナで上演中止になった舞台で緊急出版されたものだそう。こうして戯曲を読めるのだから悪い事ばかりではない。

  • 及 さん

    蓋を開けたらオールメールの全編関西弁でびっくりしました。台詞はコメディタッチですが、いかんせん治安が悪い悪い。誰もまともじゃない。争いが常に傍にあって、それが当然の価値観として現れていました。原作をちゃんと読んでいないので、台詞などどの辺りまでなぞっているかは分かりませんが、ロミオとジュリエット急に恋に落ちすぎですね……。正直ロミオにはあまり同情できません……。でもラストシーン、凄惨な殺し合いの中で自分で自分達を祝福するロミオは好きでした。ああいう誰にも届かない寂しさは好きです。上演見てみたいです。

  • マゲ犬 さん

    『ウェストサイドストーリー』へのオマージュ⁈ 女性2人がとても魅力的。

  • たらちゃん さん

    舞台にいく予定がコロナで行けなくなり、悲しい気持ちから立ち直れずにいましたが、書籍化してくださり、やっと気持ちに折り合いがつきました。 登場人物に対応してセリフがかかれていて、舞台をみているかのようによめました。もともとロミオとジュリエットの話を知っているから、悲しいことが起こるとわかっていましたが、、やっぱりつらい。あと、物語ではないけど、舞台が中止になった提供者側の想いという、ノンフィクションの部分も(こちらは、読者が勝手に)読みました。

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鄭義信 (劇作家)

1957年7月11日生まれ、兵庫県姫路市出身。1993年に『ザ・寺山』で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年、『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、

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