レティシア・コロンバニ

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三つ編み -ラリタの旅-

レティシア・コロンバニ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784910204031
ISBN 10 : 4910204032
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
48p;26

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    コロンバニの既読小説で、絵はクレマンス・ポレによる。インドの寺院で髪を奉納するダリット(不可触民)の母娘を描いた絵本版。インドの女性は、生まれもった髪を長い間のばしたままにする。母親から髪を三つのたばに分けて、三つ編みにしてもらった少女ラリタは、初めて行く学校で出自によって差別を受ける。母と娘は、差別のない希望を求めて旅立ち、生まれもった髪を切り、「希望の学校」を見出す。シターフッドにとって髪のもつ意味は、非常に深い。

  • Ikutan さん

    小説『三つ編み』を読んだ時には、インドのカースト制に衝撃を受けたが、その絵本版があると読友さんのレビューで知り、手に取った。まず表紙の鮮やかな色彩に目を奪われる。下級カーストに属する女性たちの凄惨な境遇を丁寧に描きつつも、この明るい色調が、逞しく生きる母親スミタと娘のラリタを元気付けているように思えて、読み進めるにつれて心が和む。何より、小説では描かれていなかった彼女たちのその後がグッと私の心を温かくしてくれた。多くの人に読んでもらいたい一冊。

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    美しい表紙の絵からは想像できないほどに、ショッキングな内容でした。 「不可触民」という言葉を初めて知りました。 インドのカースト制度は知っていましたが、最下位の人たちは人非人としての暮らしを押しつけられ、差別されてきたのです。 小説の一部の絵本化だと言うことです。 もっと理解するためには必読書だと思います。

  • Y2K☮ さん

    カースト制度が「膨大な人口に職を確保するための知恵」という要素を持つ点は理解している。職業選択の自由を持たぬ代わりに食い扶持に困ることもないと。だが不可触民とされた人々の立場で考えたらどうか。一生そのままで抜け出せないなんて理不尽だしフェアじゃない。「でも誰かがやらないといけない仕事だから」と反論する人には、ぜひ彼らの代わりに引き受けて欲しい。誰かがやらないといけない嫌な仕事の報酬が低いのはおかしいが、辞められないのはもっとおかしい。伝統は時代に即してアップデートしないと有害な因習になり得ると学べる絵本。

  • サウスムーン さん

    インドの不可触民の母スミタと娘ラリタの物語。スミタの勇気ある決断がもたらしたものは…『三つ編み』のその後が温かく描かれていて、救われた。『三つ編み』とセットで読んでよかった。

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レティシア・コロンバニ

フランス・ボルドー生まれ。小説家、映画監督、俳優。2017年に発表したデビュー小説である本書『三つ編み』は、困難・差別に立ち向かう3カ国の女性の連帯を描き、フランスで200万部を超えるベストセラーとなった。また、著者自身の脚本・監督で映画化され、2023年にフランスで公開された

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