Piano Concerto, 9, 10, 19-27, : Larrocha(P)C.davis / Eco Previn / St Luke's O +sonata K, 448,
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kadoshin | 東京都 | 不明 | 02/March/2022
ラローチャのモーツァルトピアノ協奏曲は、1975年頃にショルティ、ロンドンフィルと入れた「25、27番」、1980年頃にユリ・シーガル(ウリエル・セガル)、ウィーン響と入れた「19、22番」(いずれもデッカ)が知られている。実はショルティとは85年に「24、26番」も入れているが、この頃にRCAに移籍が決まり、このコリン・デイヴィス指揮との録音が始まったため、「24、26番」はお蔵入りとなり、数年前にショルティ指揮の25、27とともに販売された経緯がある。 デッカに録音した上記6曲も、なかなか良い演奏だったが、いかんせん録音がイマイチで、ピアノがかなり痩せた音で遠目に小さく録音されていたのが残念だった。 このデイヴィスとの録音は、その点、ピアノが豊かな音で録音されており、デイヴィスの指揮も良いので、ラローチャのモーツァルトピアノ協奏曲としては、こちらの方を採りたい。 デイヴィスの指揮は、モーツァルトを得意としていただけに、とてもナチュラルで潤いに満ちた伴奏である。ここぞというときの緊迫感、迫力も十分である。 ラローチャのピアノは、どちらかというとロマンティックなもので、昔風といえばそうかもしれないが、芯の通った美音でなかなか魅力的な演奏である。テクニック的にも万全で、どこをとっても危なげない。モーツァルトの音楽の持つさまざまな感情表出において、ベテランならではの技を感じさせる。 指揮共々、シャープで現代的な演奏とはいえないかもしれないが、こういうまったりしたモーツァルトを好む人にはお勧めしたいCDである。3 people agree with this review
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チバリスト | 千葉県 | 不明 | 11/July/2021
モーツァルトの後期ピアノ協奏曲集は意外と漏れが無く揃っているものが少ない中、ラローチャは比較的短期間に集中して録音されたため、音色や解釈にばらつきが無く、優しさに満ち溢れていて好感が持てる。 ディヴィスの伴奏もとても丁寧で、でしゃばることなくラローチャを支えている。2 people agree with this review
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saitaman | 埼玉県 | 不明 | 24/May/2020
モーツァルトのピアノ協奏曲はたくさん聴いてきたけれど、この晩年のラローチャの演奏は本当に素晴らしい。一言で表現すれば、「ピアノが歌っている」ようなのだ。ひとつとして弾き飛ばされている音符はなく、落ち着いたタッチで細かく抑揚と表情をつけながら、まるでベテランの美声のソプラノ歌手が歌うアリアのように、歌い上げられている。繊細で、チャーミングで、美しい。モーツァルトは交響曲や室内楽をたくさん書いたけれど、なんといってもオペラの人であり、その音楽に宿るリズムやテンポや和声の魅力の本質には「歌」がある。少なくともこの点において、ラローチャほど核心をとらえた演奏を私は知らない。オーケストラも好サポート。10 people agree with this review
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サラリーマン | 東京都 | 不明 | 13/May/2020
セルに匹敵する伴奏の見事さ。もちろんピアノも。いぶし銀とはまた違う、達観したようで、温かい、すばらしい演奏の数々です。カデンツアは定番ではないものもあり。5 people agree with this review
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