映画の領分
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アーチ | 東京都 | 不明 | 17/June/2021
もはやハリウッド映画に作家主義は通用しないだろう。日本映画もそうかもしれない。しかしながら、世界には出自に拘泥しながら、政治や経済情勢に抗って映画を作っている人たちがいて、そういう作家ばかりを論じた本と言える。 彼らの作品は、映画館でかかる作品の範疇からはみ出すようなものであったり、見るのが難しいという特徴を持つ。掲げられた18人の中で、名前を知っていたのは10名程で、さらに見たことがある作品もその程度の数。 アレクセイ・ゲルマンだとか、ジョアン・セーザル・モンテイロなどの作品に向かい合うには、相当の覚悟が必要に思える。否、ここに名前が挙がっているすべての作家の作品がそうだと言える。 文中では、作品の題名に原題を日本語訳したものを使っていて、日本公開時の邦題は、巻末の索引で確認するというやり方をとっているのが特徴。たしかにその方が作家の意図がより理解できる。0 people agree with this review
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