ブラームス:交響曲全集、ドヴォルザーク:交響曲全集 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン(8CD)
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遊悠音詩人 | 埼玉県 | 不明 | 2010年09月26日
白眉は《新世界》!重厚でありながら弾んでいるような素晴らしい第一楽章。反復もしっかり行っている。強弱や緩急の一つ一つが胸のすくような絶妙ぶり。一転第二楽章では、家路の旋律が、やや速めのテンポでありながら味わい深く響く。後半、ヴァイオリンとチェロとの掛け合いにおけるパオゼはもう少し溜めた演奏が好みであるが、スウィトナーも説得力充分。続く五音音階のメロディも懐かしさに溢れている。第三楽章ではSKB特有の木目調の管楽器の音色がよい。弦楽器の細やかな刻みも素晴らしい。終楽章はスウィトナーの面目躍如!音のいちいちが熱気に満ちており、わざと拍手でもつけたらライヴ録音として十分ごまかせる程ライヴ的!驚くべきはコーダのテンポ設定。まさかと思うところで倍速で驀進(笑)。しかも最後のディミヌエンドは思い切り引っ張って、まるで後ろ髪を引かれるような印象を聴き手に焼き付ける!これヤラレました。その他について。諸氏絶賛のドヴォ8も名演。特に両端楽章におけるコーダの捲りは最高だ。だが個人的には、響きのニュアンスの豊かさにおいて、ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンの演奏に軍配を挙げたい。ゾンダーマンのティンパニや、至るところで名技を発揮する管楽器群(マーンのオーボエやダムのホルンなど)が絶妙としか言えないほどのブレンド具合で鳴らされているからだ。ブラ1は東京ライヴと録音年代も近く、甲乙付けがたい名演だ。終楽章主題全奏での加速はヴァントもやったが、スウィトナーのはよりエネルギッシュだ。もっとも私としては、この部分はインテンポで通してほしいことから、ザンデルリンクなどをより好むが、これ程までにエナジーを孕んだスウィトナーの指揮に文句をいうのは野暮である。総じて、曲によって多少粗っぽさや強引さがあるにせよ、魂のこもった熱演として高く評価したい。殊に昨今ありがちの、精緻な余り勢いに欠ける演奏に辟易している愛好家には、強く推薦したい。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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∞er | 東京都 | 不明 | 2010年03月06日
長い間入手困難だったのが2月早々在庫ありになり、やっと購入できました。モーツアルトやブルックナーで淡々としかしきっちり興奮させるスイトナー氏は、ブラームスではかなり強引に、力任せにオケをドライブするところがあるようです。その中で3番は静かに燃える名演と聴きました。ドボルザークでは作品のメロディアスなところを自在にテンポを動かし、心地よく作品に共感させてくれる名演群です。映像で見る無愛想な顔つき(失礼)と、出てくる音楽の暖かさのギャップが、放送されたドキュメンタリーを見て、少し埋まった気がします。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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masato | 新潟県 | 不明 | 2010年02月16日
なんと温かいブラームスでしょう…。温かいだけではなく、各曲両端楽章終結部の追い込みや、要所要所のティンパニの打ち込みなど、無駄やわざとらしさのない効果的な刺激もあります。咆哮せどもギラつかない金管、木管は木感。ほんと、木の温もりを感じさせてくれます。ドヴォルザークもすごくいい。8番など、初めてこの曲を聴いたときは(セルでした)「いい曲だけど、なんて騒々しく賑やかな曲なんだろう…」という印象でした。その後カラヤン(新盤)に出会い、ずっと美しさにうっとりさせられてました。美しく曲を作ることにかけては世界一の指揮者が、世界一美しい音を出すオケで、世界一の黄金のホールで演奏するわけですから、美しくないはずがない。ほんと、うっとりです。で、このスイトナーの8番は、騒々しさと美しさが拮抗しているんです。このバランス…うっとりしっぱなしではなく、ワクワクしながら聴けます。こんなにワクワクして聴けた8番は初めてです。東西ベルリンの両雄…どちらも素晴らしい!3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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nori_sun | 福岡県 | 不明 | 2010年01月16日
ご冥福をお祈りします。 僕にとってスイトナーの音楽は、交響曲の”自然型”です。どの作曲家の演奏も、すっきりと体に入ってきます。(あの問題の”ハルサイ”であっても) このセットでは、僕はドボ9ですね。他のドボ名盤を聞いても感動しませんが、コレは何故か、染み渡ります。 当然、ほかのドボ8、ブラ1、4なんかもいいです。(結局ミンナ好きなンですけどね、自然型なので。笑) カラヤンと比較されてる方がいますが、カラヤンは”夜の蝶”が隣にいるみたいで華やかですが、疲れます。月一でいい。(笑) スイトナーは、派手ではないがすっぴんで綺麗な、ずっと隣にいて欲しい人って感じです。 ベルリンもドレスデンもそんな味わい深い音ですよね。 これを機会にというと不遜かもしれませんが、スイトナーを聞かれたことがない、若い世代の方とかに聞いてもらえるとうれしいです。こういう素晴らしい指揮者を。(いちスイトナー・ファンでした。)9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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em | 愛知県 | 不明 | 2009年10月03日
無茶苦茶良い演奏で安すぎるCD。勿論持っている。ドボやブラを1番から聴くにもってこい。この演奏は素晴らしい。ただ、きちんと整った再生音だが発売時と始めから本当にこの再生音だったのか、途中からミキシング等で変えたのか、(中にそういうことがある。)演奏、再生音に関しては全く問題ないことが気にかかる。星が4つなのはその意味4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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北の火薬庫 | 北海道 | 不明 | 2009年09月12日
ブラ4のコメントが多いので、追記させて頂きます。ブラームス全集に関して意見が別れるのは、管楽器の扱いでしょう。特に「木管」の扱いです。オデッセイのワルターから弦楽としている耳には、新鮮な響きです。肉声部の木管を取り上げたことに関してポイントがあります。この最たる例は、オーマンディの録音にあります(こっちがもっと凄い!!)。レビューアーの指摘のように、カラヤン?ゴージャスで良いんだけど聴き栄えだけですね。ケンペは、オケの評価ができない録音で、・・・チェリ(EMI)は萎んで・・当代一は、これかも?3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たけちゃん | 福島県 | 不明 | 2009年08月26日
ブラ全に関して。う〜ん、どうしてもっと話題に上らないかなあ。ザンデルリンクやケンペの全集などと同格に扱われて然るべきだと思うのですが。もちろん私にとっては同格どころではなくそれらを遥かに凌ぐ演奏。私の3大おすすめブラ全はベーム盤、ホルスト・シュタイン盤、そしてこのスウィトナー盤。カラヤン?ゴージャスで良いんだけど聴き疲れしません?、えっ、ジュリーニ?あれって単に遅いだけでしょ?(失礼!)ベーム?オケは素晴らしいんだけどちょっと枯れ過ぎ?などとお感じになられる方にお薦めします。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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感傷的な詩人 | 九重 | 不明 | 2009年04月14日
人生の全てを肯定し慈しむような暖かい眼差しを感じるブラームス4番でした。とても良い演奏だと思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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七海耀 | さいたま市 | 不明 | 2009年01月28日
最初のレヴューで「ブラームスはまずまずだったと記憶している、と書いたが、久しぶりに聞いてみた結果、訂正する。「まずまず」どころか大変素晴らしい。スイトナーらしく重苦しさがなく、流れが自然だ。細部になかなか気を配ってもいる。確かに3番が途中で切れるが、反復を実行しているので、やむを得ないということだろう。2番と4番は「最高」だ。3番も良いが、音がややオフ気味なのが残念。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mid&massa | 三重県松阪市 | 不明 | 2009年01月21日
ブラ3が途中で切れるのはちょっと問題かな?それ以外は問題なし。特にドヴォ1は最高です。この曲だけ以前国内盤で持ってました。スイトナーはSKBとのブラ1のライブが最高でした。トップにはなれないが偉大なる2番手として充分評価できる指揮者であったと思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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fukifuki | ebaragi | 不明 | 2008年12月05日
このボックスを所有はしていませんが、ブラ3についてコメントさせてください。日々の疲れを癒してくれる、中年男の弱いところと慰めてくれる心温まる名演だと感じます。非常にゆっくりとしたテンポと、たっぷりとして良い意味で刺激の少ない録音。全楽章静かに終わるこの曲の意味をわかっているのはスイートナーだけでは無いかと思ってしまうほど。ほかのブラ3はもうほとんど聴かなくなってしまいました。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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norihey | ふくおかぁ | 不明 | 2008年11月09日
前に書かれている方の ”必殺仕事人ぶりを是非御堪能あれ。(注:本品には「ボヘミアの香り」は同封されておりません)”” は、なんとも良い的を得た表現ですね。 土臭くなく、東欧のスタイリッシュなオケを楽しむには最適なセットだと思います。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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fuka | 横浜 | 不明 | 2008年03月16日
前回ブラームスの1番についてコメントしましたが、それ以外も結構楽しめます。局面の変化にその面白さがあると思います。ああ、ここはこうやって聴かせたいんだなあというのがよくわかって更に耳を傾けるという訳です。他の指揮者ではあまり経験しないアプローチもそこそこありますけど、どういった流れなんでしょう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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fuka | 横浜 | 不明 | 2008年02月08日
ここのところ訳あってブラームスばかりあれこれ聴いていますがこの1番いいですねえ。全く問題ないと思います。ヴァントNDRの冒頭(と4楽章途中)のテンポを楽しんでいたのですが、スイトナーも同様でした!0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たけちゃん | 福島県 | 不明 | 2008年01月01日
ドヴォ全に関して。ノイマン旧全集、品の良さは買うも私には地味に過ぎ、新盤は旧盤の水準に達せず。ケルテス盤はどうしたことか散漫な印象。アンゲロフ盤はあまりのオケのひ弱さに大失望。私の一押しはクーベリック盤だが硬さ荒さの残る録音に不満の声もあり。という訳でならば全集では本盤を推薦。常に誠実な仕事をする指揮者だと感じるスウィトナー氏ですが、その様な印象を持たせるのみに終わらず、結果をもって常に感動を与えてくれるという必殺仕事人ぶりを是非御堪能あれ。(注:本品には「ボヘミアの香り」は同封されておりません)4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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