ヴァイオリン協奏曲全集 クリストフ・コンツ(モーツァルトのヴァイオリン使用)、ルーヴル宮音楽隊(2CD)
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ジョージFNAQ | 京都府 | 不明 | 2020年11月05日
このCDの聴きどころは、なんといっても、モーツァルトが使っていたヴァイオリンが一体どういう音がするのだろうというところに尽きると思う。結果は、現代のヴァイオリンとほとんど変わらなかった。艶があって煌びやかな音色ではなく、どこかくすんでいて、地味な音色だった。演奏者のコルツは、ウィーン・フィルの第2ヴァイオリン奏者で、1987年生まれの新進気鋭のヴァイオリニストであるが、このアルバムがおそらくデビュー盤になるだろう。その技量には確かなものがある。しかし、モーツァルトのヴァイオリンを傷めないように遠慮して弾いているのか、造形が軟弱に聞こえる。細かいフレーズが聞き取れないほどの弱音で奏されることもあった。ルーブル宮音楽隊の伴奏も、第3番の出だしのアタックの強さなどは古楽的に聞こえるが、それ以外はびっくりするほどオーソドックスだ。テンポも総じてゆっくりめで、激しいアクションはなく、平坦に聞こえる。もうちょっと思い切って弾いてほしかったというのが、正直な感想だ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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