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ベートーヴェン(1770-1827)

CD ピアノ協奏曲第4番、他 ルイサダ(p)M.フランク&フランス国立放送フィル

ピアノ協奏曲第4番、他 ルイサダ(p)M.フランク&フランス国立放送フィル

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    EIHIKO  |  埼玉県  |  不明  |  2012年03月11日

    4番のコンチェルト、期待以上に深く響いて、どこか懐かしい香りがした。あたらしい響きなのだろうが、どこか鄙びた風景が見える。今日の演奏にありがちなツンとしたところやバリッとすかしたものではない。なぜか、ブルーノワルターを聴いた感触。たぶん全然違うかもしれないが、そういうコクのある味わいの演奏。フランスの田舎の味わいかも。そしてベートーベンのソナタ。悲愴はブレンデルと比較。ルイサダは呼吸が深くテンポが微妙に揺れるが、フレーズが明確。テンポルバートの天才ルイサダの妙技は、サラッとして美しいブレンデルの演奏がうすっぺらに聞こえるほど。悲愴がコクと煌めきを伴って、これほど彫深く響くのは聴いたことがない。圧倒的に熟成した大家の風格だ。30番は内田光子と比較。おやっ? この二人のアプローチはかなり似ていた。内田の陰影に富んでテンポを揺らす慈しみに満ちた歌い方が、ルイサダに被る。が、内田の流れのよい小走りのテンポ感とは異なり、ルイサダはテンポを小刻みに止める。足取りを時々振りかえるようにフレーズが止まる。せっかちな人は、流れが悪いとイライラするかもしれない。しかし、この微細な「間」の取り方は、遅いテンポで怪演をする有名なピアニストのそれとは違い、センス抜群であり、その上、人生の諦観を感じさせるほど深く激しい抉りのアクセントも印象に残る。ことに3楽章、テンポはどんどん遅くなり、悪魔の咆哮のさながらのすさまじい響きに、魂をかっさらわれるほどの恐怖も走る凄演である。ルイサダはショパンが上手い優男ではない、とんでもない巨匠の風格を備えた表現者である。

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  • ★★★★☆ 

    盤捨印  |  東京都  |  不明  |  2010年04月10日

    協奏曲4番をとりわけ好んで演奏した20世紀の巨匠バックハウスは「何回練習しても、出だしがうまく弾けない」と語った事がある。しかしルイサダはこのコンチェルトの冒頭から美しい夢の世界に聞くものをやすやすと連れ去ってしまう。ルイサダはまるで祈りのようにひとつひとつの音を大切に丁寧に弾き込んでいて、実に感動的。全体的に優美で、これだけ美しい4番を他に知らない。ミッコ・フランクもルイサダの意図をよく理解し、ルイサダに寄り添いながらも手堅い指揮を行っている。余白に入ったソナタは水準以上の出来ではあるが、コンチェルトの魅力には及ばないようだ。

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  • ★★★★☆ 

    小鳥遊 司  |  東京都三鷹市  |  不明  |  2008年04月10日

    ルイサダは、解釈というかセンスが素晴らしい。それはベートーヴェンでも少しも変わらない。寧ろ、適性があると思う。けれども、僕は、ルイサダのピアノの音が必ずしも好きになれないのだ。ちょっと硬質で明る過ぎはしないかしら? まぁ、これは好みの話だから、仕方がない。

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  • ★★★★★ 

    徳力  |  東京都  |  不明  |  2008年01月09日

    ルイサダの世界に引き込まれてしまう素晴らしい録音。フランスで学んだピアニスト特有の解釈がありますよね。(ワンテンポずらすような)それにしても教育テレビのレッスンを拝見すると止めてばかり。私のような素人が観ればいかがなものかと思う。

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  • ★★★★★ 

    matazaemon  |  兵庫  |  不明  |  2007年04月26日

    これほど悲しみが込められた4番は、かつてあっただろうか?かきむしられる精神、これこそが創造性・独創性がかみ合わされたベートーヴェンではないだろうか? 今年(2007年)11月2日の紀尾井ホールのルイサダのリサイタルのチラシに、「人生は困難の連続だけれど、とても豊かなものであるはず」とルイサダの言葉があるが、まさにその通りである。 ルイサダは、ハーモニック・レコードやドイツ・グラモフォン時から知っているが、当CDは、間違いなくベスト盤だ。 ソナタ第30番、第8番《悲愴》もしかり。

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  • ★★★★☆ 

    アナログ信仰者  |  横須賀市  |  不明  |  2007年03月26日

    4番協奏曲が最高!この曲は大好きで、大家も含めて何種類か持っていますが、こんなにも繊細な演奏は初めてです。特に緩やかな部分の音色の美しさと絶妙の限りを尽くしたテンポ・ルバート。でもこんなベートヴェンがショパンの衣服を纏ったような演奏は好き嫌いが分かれるかもしれません。

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  • ★★★★★ 

    チンチャオ  |  横浜市  |  不明  |  2007年01月15日

    この人のしなやかさが、最大限の効果を発揮したアルバムだ。協奏曲第4番、1楽章では「やるせなさ」さえ漏れ聞こえてくる。リリシズム、華やぎ、加えてやるせなさと来ては、この協奏曲の曲想が一層豊かなものとして立ち現れてくる。30番のソナタは、その豊穣な音の流れにおのが身を任せているがごとしだ。外向的な響きであるために、やや散漫な印象を免れないが、しかし、独特の持ち味を発揮している。7番のソナタは一転、沈潜したスローなテンポで開始される。激しさ、あるいは感情の振幅をそのものとして表現しないのがこの人の持ち味か。最高は協奏曲に。

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