ZZ Top

CD In The Beginning

In The Beginning

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    とねりこ  |  北海道  |  不明  |  29/August/2022

    最近この手の放送音源のCDが大量にリリースされているが、LP時代の、いわば「海賊盤」である。音質は決してよくない。IN THE BEGINNINGとうたっているが、70年代の音源はなく、1980年、1987年、1994年の3種類のライブ音源からなる。しかも6枚のディスクはどれも35分前後しか入っておらず、昨今のCD技術ならそれぞれ1枚に収録してしまえば3枚組で済んだはずなのに、なぜこのような仕様にしたのか理解に苦しむ。収録時間等の内容から見て、3枚組¥1500前後が適正だと思う。1994年のライブはステレオでサウンドボード録音らしいが、オーディエンス録音らしき音源である。 1980年と87年はモノである。また、どれも1曲ごとにブツ切りで収録されていて、メドレー曲では興がそがれる。80年のBarefootinなど、未スタジオ収録曲も聴けるが、あとはアルバムでおなじみの曲ばかり。新鮮さはない。 商品としては熱心なファン向けだが、それほど多くない彼らのライヴなので、それなりに貴重なのだろうか。 とはいえ、ファンとしてはやはり70年代の熱いライヴを聴いてみたいところだ。 本国では70年代から5,6万人が入るスタジアムをどこも満席にするほどの大人気を誇り、多くのプラチナアルバムを持つZZ TOPだが、日本ではレコード会社、音楽雑誌、放送局、音楽評論家などが彼らにサザン・ロックのレッテルを貼り、正当な評価をしてこなかった。2021年7月にダスティ・ヒル(b)を病気で失うまで、約50年にわたり不動のトリオとして活動してきた、スーパーバンドである。サザン・ロックではなく、ブルースやブギを基調とした正統アメリカン・ロック・バンドとして評価されなければならない。 トリオ編成というと英国のクリームがあげられるが、彼らは確かに革新的であったが、それは当時の時代背景の助けも大きく影響しているし、E.クラプトンがいわゆるロックスター扱いされるなど、いびつなバンドだったと思う。高評価の反面、メンバー間の軋轢がひどく、活動歴も短いし、録音も少ない。それらを考えると個人的な見解だが、やはり最高のロック・トリオはZZ TOPである。基本のブルース・ロックを維持しながら、時代に合わせて見事に生き残り続けた彼らの50年余りは、決して順風満帆ではなかったかもしれないが、同一メンバーでスーパーバンドの地位に君臨し続けたことは驚嘆と尊敬に値する。

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