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CD Dimitri Mitropoulos : The Complete RCA & Columbia Album Collection (69CD)

Dimitri Mitropoulos : The Complete RCA & Columbia Album Collection (69CD)

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    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  28/April/2022

    ミトロプーロス/NYPの「ファウスト交響曲」リハーサル映像がある。ミトロプーロスは指揮棒もスコアも持たない手ぶらで現れ団員とにこやかに挨拶してリハーサルを開始。譜面台すらない。ある程度進めたところで「では、練習番号〇番に戻って」と指示、団員は慌てて譜面をめくる。「ファウスト交響曲」を完全暗譜して挑む指揮者なんて他にいるだろうか。この超人的指揮者待望のコンプリートがやっと出た。ソニーの装丁は素晴らしく、更に今回は解説の日本語訳も付いている。40年代の録音は音が良くない。同時期のコロンビアでもライナー/ピッツバーグ、ロジンスキ/NYPと比べてかなり劣る。皮肉なことにミトロプーロスが自費で録音したマーラー1番だけ優秀録音。ミネアポリス響もミトロプーロスの激烈な指揮についていくのが精一杯であり、どこか雑な感じが残るのも残念。それでも先のマーラーやシューマン2番、フランク、ショーソン、「死の島」は聴きものだ。50年代はニューヨーク・フィルが格段にレベルが高く録音も良くなるので聴きごたえ十分な演奏が並ぶ。チャイコフスキー5番、6番など鳥肌が立つしオペラもいい。ただ、当時盛んに演奏していたベートーヴェン、ブラームス、マーラー、Rシュトラウスが殆どないのは痛恨だ。ミトロプーロスとしてはそうしたレパートリーより新ウィーン楽派やガンサー・シュラー、ピーター・メニンを録音することが使命と考えていたのだろう。ちなみにシュラー、メニンも面白い曲なんだが。あとヘルマン・ウーデによる「ヴォータンの告別」のスタジオ録音があるはずだが何故か漏れている。なんにせよ64歳の死は早すぎた。あと10年、せめて5年生きてくれればヨーロッパのレーベルでステレオ録音をウィーン・フィルあたりと少なくない数残したに違いないのだから。

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