24 Preludes, Fantaisie, Berceuse, Barcarolle : Abdel Rahman El Bacha(P)
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soziologe | GERMANY | 不明 | 22/August/2022
レバノン,フランスの二つの国籍をもつピアニスト。ドイツ系の歴史あるベヒシュタイン社のピアノを弾くピアニスト(ベヒシュタインのプロモーションでこのピアノを絶賛している)。知名度はそれほど高くないが,素晴らしいピアニストだ。apple musicでたまたま彼のベートーヴェンのピアノソナタ全集を耳にしたことから,このピアニストに注意が向いた。その彼の最新録音がこれ。 勢いで弾き切ったり,ロマンチシズムに浸ったりすることなく,すべての音を丹念に響かせ,音が濁ることがない。ベヒシュタインの地味で素朴だが透明感のある音色がよくマッチしている。全体にインテンポで,あまり「盛り上げる」ことなく,淡々と進む。ショパンというよりバッハか何かのような印象さえ受ける。例えば,24の前奏曲の最終曲。これはショパンの書いた音楽の中で最もドラマティックなものの一つだと思うが,ここでもエルバシャは情熱に身を任せることなく淡々と引いている。そして最後の三つのD音がとても澄んでいて,感動的。 24の前奏曲の後につけられた3曲も魅力的。甘さを抑え,内省的で枠組みのしっかりした演奏だ。0 people agree with this review
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