トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ハチャトゥリアン(1903-1978) > Poem To Stalin, Ode In Memory Of Lenin: Mnatsakanov / Cinematographic So

ハチャトゥリアン(1903-1978)

CD Poem To Stalin, Ode In Memory Of Lenin: Mnatsakanov / Cinematographic So

Poem To Stalin, Ode In Memory Of Lenin: Mnatsakanov / Cinematographic So

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (1 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★★★ 

    レインボー  |  愛知県  |  不明  |  2023年11月19日

    ワルター・ムナチャカノフ指揮、ロシア国立映画交響楽団によって録音されたアラム・ハチャトゥリアンの作品集。 ハチャトゥリアンも生きた時代が時代だけに政府向きの、即ち共産主義を讃える作品を書いており、本CDはそれら政府御用達社会主義リアリズム路線の作品と、管弦楽伴奏の歌曲を収録したもの。 『レーニン追悼のための頌歌』『スターリンに寄せる詩』『3つの演奏会用アリア』を収録している。 指揮のムナチャカノフは1990年代にショスタコーヴィチやカバレフスキーの珍しい作品を録音した指揮者だが、2000年代に入るとパタっと録音が途絶え、このCDを購入にあたり検索してみると2020年に85歳で亡くなったようだ。 このハチャトゥリアンは出回ってる音源では最後の方に録音されたものの様だ。 オケのロシア国立映画交響楽団は、永年セルゲイ・スクリプカが指揮者を務め、題名通り映画音楽を得意とするが録音は幅広く、交響曲も録音しているなどクラシック・オケとしても実績は十分ある。 冒頭のレーニン追悼のための頌歌は、映画音楽から編まれた作品で、意外にもしんみりとした曲調もあってか録音は多い。 オケはやや荒い所があるが、ロシアらしい分厚いブラスが聴け、あっという間に曲が終わる。 スターリンに寄せる詩は題名通りスターリン讃歌と言った内容で、そのあからさまな内容から録音はもとより演奏自体も稀な秘曲中の秘曲。 実際デジタル録音では世界初録音との記載がある。 曲はやや仄暗いソヴィエト的メロディとハチャトゥリアンらしい旋律が20分ぐらい続き、突然合唱がエキゾチックなメロディでスターリンを称え出す。 ここではベラルーシ国立合唱団が起用されており、何故かロシアの団体ではないがこれはムナチャカノフがベラルーシの指揮者だからだろうか。 恐らく今後も録音は簡単に増えないだろうから、この演奏は作品を知るには十分といえる。 ここでもブラスは良く鳴っているが、合唱にもう少し高揚感の様なものがあれば良かったと思うが。 3つの演奏会用アリアも前曲と同じくデジタルでの世界初録音との事。 こちらの曲は政府御用達作品ではない純粋な純音楽。 あまり強く訴える内容ではないが、ボイコによるソプラノも悪くないし、十分な演奏に仕上がっていると思う。 1996年にモスフィルム・スタジオで録音されたものであり、音質などは良好。 長らく廃盤となっており、これが廃盤になると次はいつ復刻されるか不明なので気になるなら早めの入手をおすすめします。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示