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ワーグナー(1813-1883)

CD 『パルジファル』全曲 フィリップ・ジョルダン&ウィーン国立歌劇場、ヨナス・カウフマン、エリーナ・ガランチャ、他(2021 ステレオ)(4CD)

『パルジファル』全曲 フィリップ・ジョルダン&ウィーン国立歌劇場、ヨナス・カウフマン、エリーナ・ガランチャ、他(2021 ステレオ)(4CD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2024年09月05日

    またしても短命に終わりそうなウィーンでのフィリップ・ジョルダンの治世だが、とりあえずこれが録音されたのは良かった。テンポはほぼティーレマンと同じなので、ブーレーズも真っ青の3時間38分で全曲を振っているオメル・マイア・ウェルバーのようなインパクトはないが、劇的な勘どころのつかみ方のうまさ(特に第2幕)もあり、何よりも響きの明晰さが確保されている点で、このオペラに限れば、ティーレマンよりむしろ好ましい。舞台は配信で見ただけだが、歌詞との若干の齟齬は避けられないとしても、なかなか良く考えられた読み替えで、バイロイトのシャイブ演出などよりは遥かにマシ。映像ディスク化されないのは残念だが、もともと渋いオペラなので、歌手陣の高額なギャラに見合う売り上げは望めないか。というわけで、配役はほぼ理想的。題名役は全曲のちょうど真ん中で性格が百八十度逆転してしまう難しい役だが、カウフマンの重い声はもちろん後半向き。ジラール演出(メト)の頃に比べて、見た目は老けた感が否めず、舞台では常に若い分身(黙役)が一緒に演技しているが、今なお第一人者と言って良いだろう。この後、バイロイトでも歌ったガランチャも素晴らしい。ドイツ語も問題ないし、キャラクターとしても合っている−−この演出では昔ながらのファム・ファタルと言うよりは、もう少し知的な女性になっているが。テジエのアムフォルタスにも感心。こういう役も演じられるとは思わなかった。ヴォルフガング・コッホはこれまで一度も良いと思ったことがなかったが、今回はあまり屈折したところのないストレートな悪役なので、悪くない。ツェッペンフェルトの性格的なグルネマンツもいつも通り。ちなみに、配信用の録画+パッチ・セッションで作られた録音なので、足音などある程度の舞台上ノイズは拾ってしまっているが、第2幕終わりのピストル発射音は録音には入っていない。

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    ソロ活人  |  奈良県  |  不明  |  2024年03月04日

    ピストル音は入っているのだろうか?演出上とはいえ、CDでは聴きたくない。

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