ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 バリリ四重奏団
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2012年02月25日
1昨年ブダペストの全集を購入。その強く、深く、荘厳な音楽に圧倒されたが、今回もノックアウト。ある批評家がかつて「この2つの演奏は今世紀(20世紀)に生きるベートヴェンの音楽の腹背両面をあらわし、しかもそれぞれにこの音楽の旗を射抜いている。レコードの2大金字塔」と評したが全く同感である。以前はABQ、スメタナ、ラサールなどで聞いていて、それぞれ立派ながら今ひとつしっくりこずにいたが、これで鑑賞のベーシックが できたという思いがある。「剛」のブダペストに対し、「柔」のバリリと言われるが、確かに往時のVPOメンバーらしい流麗さを備えたものではあるけれども、それは甘ったるさとは全く無縁の、内にはがっしりした構成感と力をもった外柔内剛というべきものだ。初期の曲では、ウィーンの弾き手ならではの節回しと、はつらつとした音楽の運びが、曲の魅力を大きく増しているが、中期の例えばラズモフスキーの1番では、やたら張り切るのではなく、音楽が充満してくるようなエネルギー感が感じられる。セリオーソも魅力的だ。もちろんハープも良い。だが圧巻は後期の14番、15番だろうか。14番の終盤、15番の3楽章・・・。録音はモノながら鑑賞には何の支障もない。ところでこのCD、当サイト(マルチバイ)では9千円弱から1万円程度で販売されている。この演奏の価値からすれば高価とは全く言えないし、1枚あたり1千2百円の価格に文句を言うわけではないのだが、ABQの1回目の全集が2千円強で手に入ってしまう今、多くの人にこの演奏の価値を知ってもらうには、国内レコード会社には苦しいところだが、やはり価格は再考して欲しい。同時にバリリ四重奏団の他の演奏(フラームス等)やバリリ-スコダのモーツァルトのVnソナタ等の再発売を是非お願いしたい。私だけでなく待っている人は必ずいる筈だ。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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K111 | 千葉県 | 不明 | 2011年09月18日
バリリSQのテンポと歌わせ方に何とも言えない気持ちにさせられます。録音時期や音質とは違う話です。スピーカーの両側から拡がって明晰に聴こえようが、そうではなかろうが演奏の質とは関係ないことをこのディスクから教えてもらいました(モーツァルトの弦楽四重奏・五重奏からも)。結局、私の頭の中での反復はテンポと歌わせ方をなぞっているのです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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石仏 | 愛知県 | 不明 | 2010年08月28日
バリリQは僕が復興間なしの名古屋の小さなホール CBCホール でひっそりと、少ない人たちにまじって聴けた。どれほどの幸運であったかを今にして考えてみています。この数日 とりつかれてベートーベンのS.Qを聴いています。14番。 バリリは スメタナは別にしてジュリアード クリーブランド とはまったく異質の 次元の高い音楽の至境に つれて行ってくれます。過ぎた昔の思いがけない大切な事柄などを、私が心の中に浮かばせることを許してくれながら。 86歳になります。 1210.8.28 老医12人の方が、このレビューに「共感」しています。
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かめ | 東京都 | 不明 | 2009年05月28日
バリリに刻まれた音楽的体験が、いつでも私のカルテットの原点として存在します。アルバン・ベルクもアルテミスもいい。だからといってこの演奏の価値を下げるものでは決してありません。それほど絶対的な価値をもつものと確信します。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Tama | Vancouver | 不明 | 2008年09月27日
古今東西ベートーヴェンのカルテット全集はたくさんあるがまず第一に想起されるのはこのセットだと思う。 まず、合奏する人間が互いの音楽の行間をしっていて、当意即妙に音楽を奏でている、競争しているということは考えられないし、鋭角でときに厳しいマン時代のジュリアードのシャープさも良いが、わたしにとって、カペー、ブッシュ、レナートと並んでこの全集は心の故郷のようなものだ。ただ、ユニバーサルはもう少し、貧書生のために、値を下げるべきだと思うが、どうだろうか?7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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JSBTO | 千葉 | 不明 | 2008年04月12日
録音の良い現代のSQの中で、バリリSQの代替になる団体を私は思いつきません。バリリSQの演奏に単なる懐古趣味を超えた普遍的なものを感じる聴き手が多いからこそ50年も前の演奏が今でも現役盤として存在していると言うことでしょう。懐古趣味や古き芸術家への情だけでは、ここまで残っていられるはずもない。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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KBFC | 不明 | 2008年04月01日
録音、機能性等では、現在活動中のSQの方が勝っているのかもしれない。が、彼等の演奏はそういう表面的なものより、もう一段上の「音楽の高み」を感じさせてくれる。例えば、1957年の東京ライブで4,16番を演奏しているのだが、なんとも自然に音楽が紡ぎ出されていく。 それは、同じ音楽言語を持ち合わせた者同士が成し得るわざとでもいうべき、自然な音楽の発露・・・それはこの全集でも感じ取れる。残念ながら、彼等の「高み」に達したSQは現在存在していない。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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智 | 埼玉 | 不明 | 2008年01月21日
既に存在意義を失っている。懐古趣味と誠実な古き良き芸術家たちに対する情以外には。 当時としてはベスト盤のひとつであっただろうが、今となっては、ブダペストやさらにはブッシュ、カペーなどの歴史的録音のようにそれでしか味わえない体験をもたらしてくれるものではない。 時代を先取りした完成度の高い演奏ではあるが、それだけに録音の良い現代のSQのCDで代替しうるものである。 わざわざ時代がかった音質で聴く必要があるというなら別であるが、さもなければこれを選ぶ理由はない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ito | 横浜 | 不明 | 2008年01月13日
このベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、数ある全集の録音中間違いなく3指にうちに入る名演奏だと思う。バリリはソリストとしても超一流だった。かつてLPで出ていたバッハの協奏曲など、瑞々しくて気品があり、シェルヘンのバッハ解釈の真髄とともに、誠に見事な演奏だった。第1番の第1楽章の出だしの部分からまるで別次元の世界だった(この演奏を宇野功芳氏が絶賛してました)。シュナイダーハンやボスコフスキーなんか問題にならない。VPOのコンマスの中では間違いなくロゼー以降最高の奏者だと思います。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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SKD | 柏 | 不明 | 2007年12月08日
皆さんの言うとおり、素晴らしい。時代や流行などを超えた普遍的な演奏と言えるのでしょう。こうして聴いてみるとあれだけ評価の高かったブダペストはむしろ同じような演奏に埋もれているように感じます。バリリは決して埋もれません。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ラズモフ好きー | 東京 | 不明 | 2007年12月01日
これは私にとって宝物です。とにかく素晴らしい演奏です。ルーチンの批評家は、単にウイーン風という陳腐な表現しかできないが、聴き込むほどにバリリの本質、即ちテクニックも素晴らしく、表現も懐古的ではなく、現在にもそのまま通じることが見えてくるように思います。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カバポチ | 横浜市 | 不明 | 2007年04月06日
「人類の至宝」たる「バリリのベートーヴェン全集」が優秀な音質で復活したことを心から喜びたい。30年前、高校時代にベートーヴェンの弦四を聴きあさっていた頃、バリリの名演に初めて接した時の感動が蘇ってくる。今では、このような味のある演奏はすっかり聴くことが出来なくなってしまった。ここに、レコード(CD)芸術の醍醐味がある!バラで持っているが、買い直す価値、あります。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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MFB | The Earth | 不明 | 2007年03月28日
素晴らしい演奏がLP時代をしのぐ音でよみがえったことが何よりうれしい.できればビクターの音質で出して欲しかった.0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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