KOTARO YAMAZAKI

Books クラシックヒストリカル108

クラシックヒストリカル108

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  • ★★★★☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  11/March/2012

    日本におけるクラシック音楽の普及は、やっぱり戦後におけるレコード(それもステレオ以降のLP)によって曲や演奏者に親しむというパターンが中心であったように思います。ホールなどの関係上、どれほど流行していた時期であっても(今も)、マーラーやブルックナーの実演が聴かれることのない地方都市はいくらでもあります。私自身、メディアによく出た音楽家の名前は知っていますが、本当にその人たちが実力者なのかは検証しえず、メジャーな名前にとらわれていただけではないかと今も思います。山崎氏が取り上げるヒストリカルのディスクは、欧米における劇場の実演の状況が反映されたものが多く、メトのライヴはその典型です。歌手も指揮者も未知の人が多いですが、それらについて多くの情報をもたらしてくれる山崎氏のお仕事は大変に意義深く、貴重であると思います。こうした仕事によって、メジャーレーベルが提供したディスクにとらわれない、本当の意味での音楽界のありようを踏まえた(聴衆側の受容も含め)音楽史はもとより、私たちの音楽観もディスクのチョイスも広くなるのではないでしょうか。私もかつて『レコード芸術』誌を愛読したものですが、村田武雄氏や大木正興氏らの、喜びとしての音楽であるよりかは、芸術至上主義・美学的な音楽への態度はいかにも堅苦しく、権威主義的でもありましたね(難しい語彙が多くて、勉強にはなりましたけど)。新旧は価値ではなく方向性やあり方の違いであると思えば、山崎氏が教えてくれるヒストリカル情報は大変に有益です。ヒストリカルは録音面でハンディがあるのは自明だし、大枚の金をはたいて失敗するだけの余裕がない者としては、大いに参考となるからです。こういうお仕事を今後も続けていただきたく、私は強く希望して(期待して)おります。なお、不満を申すならば、注の形でよかったので、情報をどんどん増補してほしかったなあ。あと、ヒストリカルについて何らかの音質評価基準を設けてほしいですね。たとえば、もっとも普及していそうなフルトヴェングラー&バイロイトの第9(EМI)を70点、とかね。ぜひご検討を。

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  • ★★★★☆ 

    Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  18/August/2007

    批評側の人間に自分の好みがあるのは当然。自分が共感を持てず、好きでもない物をコマーシャリズムゆえに絶賛したり、名盤選のランキングが気になって仕方がない人種からみれば俊敏スタイルを素直に推奨しているこの著者の見識は立派なもの。これまで目も当てられていなかったジャンルを掘り起こし、新しい(しかし過去には人々はこのような様式を愛好していた)音楽の捉え方を紹介した功績は、演奏を生業とするプロの演奏家にとってこそ開眼の示唆に富んだものと言える。毛嫌いで無視するにはあまりにもったいない主張に溢れた一冊である。

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  • ★☆☆☆☆ 

    愛撫 先  |  故郷は地球  |  不明  |  14/July/2007

     この男は戦前のメトが好きで、自分の好みだけを人に押し付けている。読んでいくうちに不愉快になる。文章がヘタすぎる。初期が「です」「ます」で自ら「恥ずかしい」とか言うなら書き直せ!評論家の資格なし。著作権切れの板起しCDが大量に出回るようになって、この男の出番があるだけ。音楽の知識は0のくせに「バーンスタインはリズム感が無い」等と書くのは、おこがましいを通り越して、厚顔無恥ぶりに感動した。

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