なにわん  |  大阪府  |  不明  |  2011年04月09日

最初に断っておくと、この全集高いです。 高いのですが、しかし、その値段に見合っただけの演奏を聴かせてくれるのも事実です。しかも戦前の1939年の録音ながら、今聴いてもそんなに苦にならないレベル、という高音質で。 メジャーなのは戦後に録音された方の全集だと思うのですが、演奏の完成度ではこちらの方が上だと思います。 すべて燃えに燃えており、トスカニーニがどういうベートーヴェンを奏でようとしていたのかが痛いほど伝わってきます。 繰り返しになりますが、値段は高いです。 しかし、それでもベートーヴェンの交響曲が好きな人、もしくは大巨匠時代の指揮者の録音が好きな人、そしてトスカニーニのファンは絶対に外せない全集だと思います。古い録音だから、といって侮ってはいけません。 これはＭ＆Ａの残した最高の仕事の一つだと思います。絶対買いですよ。

 

Hirohiro  |  兵庫県  |  不明  |  2009年10月17日

初めてトスカニーニを聴きました。激しく完璧な演奏に驚きました。音質も、録音年代を考えると、すばらしいと思います。

 

Giuseppe di Suliotis  |  気仙沼  |  不明  |  2008年02月03日

私にとって、この時代の録音について認識を改めさせられる名盤となった。Andromeda盤でさえ十分に素晴しいと思ったが、それを越える音質改善である。演奏は、Nuova Era盤でも聞き取れた凄絶なもの。戦後のRCA正規盤も大好きだが、これもまた格別である。真っ直ぐ正攻法、鋼鉄のリズムに休符までも歌わせる美しく豊かなNBC響のサウンド。これぞ正統派 Beethoven というべきか。ﾌﾙﾄｳﾞｪﾝｸﾞﾗｰのBeethovenを崇め続ける愛好家達に、それは「フルヴェン」であって「ベートーヴェン」ではない、と教え諭してくれる演奏。私は彼のも嫌いじゃないですが・・・

 

mac  |  大阪  |  不明  |  2007年10月24日

『音』は、すばらしい。他社盤は未聴だが本ＣＤはとても３９年録音とは思えない。ＮＢＣ響の、強いだけでなく色っぽい艶のある音を聞けたのが何よりの収穫。諸先輩方のレヴューを信じ、高いけど思い切って買ってよかった。演奏も、トスカニーニの良さ全開ではないだろうか。実演はさぞかしすばらしかっただろうと思う。とにかくＭ＆Ａ社長に感謝！

 

あやぽんさん  |  東京  |  不明  |  2007年10月07日

トスカニーニの鋼のようなベートーヴェンを堪能できます。聞き始めて、結局最後まで聴いてしまいました。音質の改善はすばらしく、十分に堪能することができます。

 

Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2007年08月14日

確かに音質改善は著しい。レリーフとNaxosは未聴だが、くぐもった音のノヴァ・エラ盤とは見違えるような音。アンドロメダ盤も今回のM＆A盤に比べると人工臭がきつく、一見クリアなのだが響きの感触がザラザラしている。RCA正規盤のある英雄にしても、スクラッチノイズが残る代りに鮮明なRCA盤とは音の傾向が異なり、やや柔らかく、ノイズはきれいに取り除かれ、しかしオケの音像はしっかりと豊かで戦後のRCA録音に匹敵するような出来ばえとなっている。七重奏曲や合唱幻想曲、全部の序曲も復刻してほしかった。これから求めるならこのM＆A盤。

 

Elvis Presley  |  兵庫県  |  不明  |  2007年06月22日

トスカニーニの音楽をしっかりと伝えてくれます。このCD なら、なぜこのチクルスが高く評価されるかがよく分かります。後年の全集のサウンドを彷彿とさせる、オーケストラの力強さとしなやかさが、劇的な音楽と共に心に迫り、大変素晴らしいです。確かに、臨場感のあるナクソス盤は新鮮でしたが、繰り返し聴くなら、より自然な音で聴けるこのセットの方がお勧めです。