シューベルト:ソナタ第20番、プロコフィエフ:ソナタ第2番、モーツァルト:ソナタ第17番 河村尚子
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しょーぱん | 神奈川県 | 不明 | 2011年10月28日
確かに新人ピアニストが録音するにはやや難しい選曲で散漫な印象を受けるかもしれない。でも無難でウケのいい曲ばかり詰め込むよりはニューカマーらしく堂々と好きな曲を弾いた方が弾く方も聴く方も気分がいいに決まっている。まだとても枯淡な演奏など望むべくもなく感性だけで思いっきり弾いているところがいいと思う。10年後、河村尚子にもこんな時期があったんだなっていう青春の記憶となるアルバムではないだろうか。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Abbadian | 東京都 | 不明 | 2009年10月09日
現在ブレーク真っ最中の河村の7年前の初録音盤である。紀尾井ホールでのリサイタルが完売になり,惜しくも聴き逃してしまったため,この盤で実力の片鱗を・・・・と思ったが,残念ながら期待は満たされなかった。この盤での彼女は,まあ優秀な若手という域を出ない。何より曲目の選定ミスだろうと思う。まずはモーツァルト。これが一番ダメである。どう演奏したらいいか確信が持てないような,自発性・生命力が感じられない演奏だ。表現に素人っぽさが残っていて,評価できない。シューベルトも,まだこの時期の彼女には音楽的に難しすぎたようだ。それなりに弾いてはいるが,このソナタの深みが伝わってこないもどかしさが払拭できない。タッチにも,意外な粗さがある。一番良かったのはプロコフィエフ。この曲になって初めて,思い切りの良さとテクニックの冴えが聴かれるようになり,プロコフィエフの音楽の持つ乾いたロマンとモダニズムが好ましい形で表現されている。プロコのみ★4つ,モーツァルトとシューベルトは★2つ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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