ピアノ協奏曲第2番 アンダ、フリッチャイ&ベルリン・フィル、バラード集 ギレリス
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2013年04月20日
〔ピアノ協奏曲第2番のレビュー〕音が古く聴こえてしまうのは仕方がない。しかし音楽は新鮮な響きで伝わってくる。全体の印象は「若々しさの残照」。といっても外側の若さをなぐり書きした爆演ではないし、ただ若さを懐かしむわけでもない。内側の若さを謳歌するような気持ちにさせる演奏。 ピアノは大きな音は雄弁に語り、小さな音は繊細にささやく。他のピアニストによる同曲の演奏より弱音の効果が美しく出ていると感じる。しかし巨大なオケに埋まってしまうことはない。オケもそれにぴったりついてのびのびとピアノを支えているようだ。フリッチャイ&ベルリン・フィルのバックも頼もしい。書道にたとえるとたっぷり墨を含んだ太い筆で伸びやかにしたためられた文字のよう。線が太く悠然としながら、止め・はねなどがびしっと決まっているような感じ。音の古さがかえって「文字のかすれ」のような趣に変わってしまうから不思議だ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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papageno | EGYPT | 不明 | 2009年07月01日
ブラームスがこの曲に書き付けた数多くの発想記号を、これほど優雅に、ロマンティックに活かした演奏は少ないと思います。アンダとフリッチャイ、ともにハンガリー出身ですが、中央ヨーロッパの美しい演奏伝統の継承者であり、心から心に至るような音楽を心掛けたアーティストでした。これだけ表情的でありながら、気品が少しも落ちずに、高貴でさえあるのは、ふたりの芸術的気稟の高さゆえでしょう。ブラームスのロマンをとことん味わいたい方に、真っ先にお薦めしたい隠れ名盤です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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eroicka | 愛知県 | 不明 | 2009年05月14日
アンダにはカラヤンとの共演盤もあるが、この重厚で地に足のついたフリッチャイとの共演盤の方がオーソドックスであり、軍配が上がるだろう。59年録音だが、さほど古さを感じさせない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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