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Wagner (1813-1883)

CD-R Der Fliegende Hollander: Knappertsbusch / Bayreuther Festspiele L.Weber Varnay Windgassen (1955)

Der Fliegende Hollander: Knappertsbusch / Bayreuther Festspiele L.Weber Varnay Windgassen (1955)

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  • ★★★★★ 

    風とライオン  |  ZIMBABWE  |  不明  |  17/January/2018

    クナッパーツブッシュの「オランダ人」は作品の枠を超えている。初期のロマンチックオペラを後期の楽劇のように壮大に桁外れのスケールで演奏している。作品の様式感を完全に逸脱しているのだがが、そうであっても説得力が凄い。歌手陣もこれ以上のキャストを組むのは現代ではなかなか困難と思える。特にヴァルナイのゼンタは神々しいほどの声と力強さでクナッパーツブッシュの煽りまくるオーケストラにも負けていない。ヘルマン・ウーデも他の役では必ずしも最良とは言えない歌手だが、情念のこもった声はオランダ人においては古今東西最高のバリトンだろう。加えて同年デッカの正規録音のカイルベルト盤ではルスティヒだったエリックがヴィントガッセンになっている。彼はこの年はジークフリートとタンホイザーという難役に加えエリックまで歌ってたわけで昔の歌手は(ブリュンヒルデとゼンタを掛け持ちするヴァルナイも凄いが)呆れるほどタフだった。録音はステレオのカイルベルト盤に比べると劣るが、この時期の放送音源としてまあまあだろう。

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  • ★★★★★ 

    Perfect Wagnerite  |  東京都  |  不明  |  22/October/2013

    Kna が Bayreuth に残した最もこぶしの利いた演奏記録。 その恐ろしい位のオケへの grip - これを求心力不足と言われた日には? - は67歳であったこの年の彼がその power の絶頂にあったことを想起させる。特にこの上演の最後にくるSenta の身投げ場面での 聴き手の体験する katharsis は一寸筆舌に尽くし難いほどで、この不完全な傑作に真に unique な高みを与えている。『Kna の指揮は遅いのではない、唯 奥行きがあるのだ』という Karl Schumann の証言を裏打ちする様な ’51 の’Gotterdammerung’ と並ぶ Kna による素晴らしい演奏 documentといえるだろう。Wolfgang の初演出のこけら落としの指揮を さっさと Keilberth から奪ってしまった’暴挙’も少しは許されるかも。 Hermann Uhde のbaritonalな Hollanderは、その咬む様な diction がおどろおどろしいくらい悲劇的な声質・発声が醸し出す彼独特の雰囲気と相まって傑出しているが、何といってもすごいのは Astrid Varnay の少し熟女的な Senta の内燃する表現で、この少し怪しげな character が意外と真実性をもって迫ってくる。初日だけ登場した Windgassen はありがたいbonusとしても、56歳の誕生日を一週間後に控えていた Luwig Weber のDaland はまさに模範的な歌唱、付き合いの長かった Kna のその broad tempi と完全に一体となって呼吸している。でもこの上演の champion はやはり、一個の塊となって咆哮する Wilhelm Pitz の(特に男声)合唱団だろう。 というわけで、Peter Andry はやはりこれを stereo 録音すべきだった!!

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  • ★★★☆☆ 

    Wittelsbach  |  東京都  |  不明  |  06/June/2013

    聴き始めは録音の古さを感じたものの、すぐ気にならなくなった。 ウーデの暗く重い声もオランダ人によくあっていると思う。 しかし、本当にテンポが遅い…ので、後半にかけて急激に盛り上がるはずの曲の求心力が若干欠けてしまった印象をうけた。

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  • ★★★★★ 

    黒熊怪  |  兵庫県  |  不明  |  01/October/2009

    クナーが、バイロイトの楽団に稽古をつけるようにして、即興的に演奏された最も貴重な希有の録音。実に力強い求心力のある演奏に仕上がっている。スケールは大きく、時間と共に消えさる細かいことは一切抜きで、徹頭徹尾、永遠に残る本質だけが追究される。バイロイト魂の神髄が舞台に出現した。これで全愛好家が渇望している、イタリアでのタンホイザー全曲とバイエルンのプリンツレゲントでのローエングリーンの全曲が発掘されれば、クナーの史上最も巨大な、ワーグナーの世界の全貌が明らかとなる。これまで数々の偉業を成し遂げてきた、ORFEOの正規復刻、その美しいノーブルな芸術的センスを心から賞賛したい。

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  • ★★★★☆ 

    Ring  |  埼玉県  |  不明  |  28/August/2009

    LPのみでCDは所持していないが、音の不満を抜きにすれば、これ以上の演奏を知らない。時々メンクラウほどにテンポが遅いが、抵抗があるのは一瞬だけで、却って他の演奏がセカセカして聞こえる。  ただKna ファン以外の方がどう評価するかは「?」です。  録音も含め星一つ減にしておきます。

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