交響曲第7番 ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団
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ロールパン | 広島県 | 不明 | 2018年03月19日
安くなっていたので購入。まず一聴して、より最新のはずのマーラー9番よりこっちの方が音質が良いと思う。ホールの違いがあるにしても…マーラーはほんの少し残響過多、ぼけた印象を与えられたが、こちらの方が残響の多いムジークフェラインなのに残響がもっと適度で引き締まっている印象を受けた。金管の音がマーラーより明らかに調子が良いし、ブルックナーだからなのか、余計な歌いまわしをせずに品格を保っているし、柔らかい。弦楽器のブレンドも最高、ティンパニの1楽章の長大なトレモロは本当にオルガンのオルゲンプンクトのように隙間なく敷き詰められている入魂の音だった。このオーケストラ、木管が大好きなので、いつも文句無し!テンポもインテンポで何もしていない感じに聴こえる(何もしていないように聴こえさせるのも技なのだが).…これで十分と自分は思う。理想的なオーケストラの音響で、余計なことをせず、丁寧に作曲家の仕事を形にすれば良いのだと思う。ヤンソンスさんは「丁寧」という印象を感じない演奏がチラホラ…気のせいかな?0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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no music no life | 奈良県 | 不明 | 2012年08月14日
同年の日本公演でも話題となった演奏。これは本当に言葉にならない。私はその音楽に何度も鳥肌を立て胸を締め付けられ、涙した。すべての響きが音楽のために奉仕されていた。伝統とかそんなものすらどうでもいいと思わせる極めて音楽的で野暮ったさのない清新な透明純粋な音色。鋭敏な機動力。全身で熱く応えながらでもどこまでも美しいヴァイオリン、ヴィオラの厚い響き、チェロの優美で清澄な詩、本気になった時のコントラバスの山をも動かすほどの轟音。フルート、オーボエソロは音が突き抜けてくるが音が分離するのではなくぴったりと寄り添い孤高の歌を詠う。ホルンの芯のある絶妙な音色、ロータリートランペットのソロの柔らかく包容力のある天国的な音。トロンボーンやワーグナーチューバをはじめ金管群の一部の隙もなく圧倒的に押し寄せてくる恐るべき音圧と均整美。20はあろうかというバチからその表現に相応しいものを慎重に選び出し、ド迫力で演奏を俄然引き締めるティンパニ、第2楽章のクライマックスで命懸けの一発を鳴らしたシンバルとトライアングル、彼らの音楽そのものだけを感じさせる至福の一時だった。 ヤンソンスは下手に奇をてらうことはないがオーソドックスながら音楽のもつ力を最大限に引き出そうとする。結果として非常に充実し切った響きを導き今まさに円熟にある説得力の強い解釈。ここぞと言う時はその表情を抉り出す。何より音楽に対する謙虚でありながら貪欲な姿勢。すべての音を一時たりともおろそかにしない。そして底知れぬ愛情がひとつひとつの音の徹頭徹尾にぎっしり詰まっていて細部まで血を通わせ、それは不断の集中力と共に確実に各楽団員に伝播し彼らの楽器を介して音楽の波動、巨大なエネルギーのうねりとなって客席まで放射している。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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独居人 | 東京都 | 不明 | 2011年04月23日
何よりも第一楽章冒頭の主題が浮かび上がる瞬間が美しい。 ムジーク・フェラインザールのホールトーンが豊かに広がり、臨場感を増している。。 眼前に広がるアルプスのような第一主題と民族的な第三主題との対比が面白い。 第二楽章はワーグナーの葬送曲と言われているがむしろ全生命に対する鎮魂歌ではないかと感じた。 重苦しさよりも美しさを重視し、淡々と進み押しつけがましくないのが良い。 第三、第四楽章はいつも飛ばしていたが、今回初めて通しで聴いた。(笑) 全編を通して官能的とさえ言える聴覚的な美感が感じられ、むしろ何度も繰り返し聴きたくなる。 初めてこの曲の全貌をうかがい知る事が出来たと恥じ入る次第である。 いずれマルチチャンネルで聴いてみたい一枚だ。 余談ではあるが晩年期の構成のように、スケルツォ楽章を2番目においた方が安定するかなと思った。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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avanti | NETHERLANDS | 不明 | 2010年08月02日
ヤンソンスの指揮には,「偉大なる中庸」という表現がよく似合う.いつでも安心して聴ける楽曲の解釈と演奏.問題は,それが曲によってはかぎりなく「退屈」になるおそれがあるということだ.バイエルン放送交響楽団とのこのブルックナーの演奏はどうだろうか.フレーズとフレーズとの推移がブツ切れの印象をあたえる箇所もあるが(第1楽章),全体としては,やはり,安心して聴くことのできるブルックナーとなっている.あえて注文をつけるとすえれば,2楽章の高揚感のなさだろう.これがライヴ演奏であることを忘れさせてしまう程だ.もちろん,4楽章全体での構成を考えてのことかもしれないのだが,最終楽章でもテンポ設定で難があるように思えてならない.録音は優秀で,我が家の安オーディオでもよく鳴っていて,ブルックナーのオルガン的響きが堪能できた.2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年10月31日
素晴らしい名演。成功のポイントは、ヤンソンスが自我を抑え、ゆったりとしたインテンポで、バイエルン放送交響楽団を無理なくならし、決して隙間風の吹かない重厚な演奏を行っている点にあるだろう。指揮者の解釈云々ではなく、ブルックナーの第7の音楽の素晴らしさ、美しさがダイレクトに伝わってくる。ノヴァーク版を使用しているが、第2楽章の頂点でのシンバルの音色を抑え気味にするなど、決して外面的には陥らないようにしている点も心憎い限りだ。それにしても、SACDマルチチャンネルは素晴らしい。冒頭の弦のトレモロの繊細な響きの再現など、正に真骨頂と言えるだろう。国内メーカーでも、エクストンが最近ではマルチチェンネルの発売から撤退しつつある中で、バイエルン放送交響楽団をはじめ、欧米のオーケストラの自主レーベルが、発売の努力をしているのは心強い限りだ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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らびっと | 福島県 | 不明 | 2009年10月23日
同時期に出た同じ7番でも、収録会場が違うだけでまるで別のオーケストラ。本当の実力はこっちではないかと思う。 ブルックナーの解釈も通常とは若干変わっていて、所々ヤンソンスらしいうねりのような?テンポの変化が見られます。 しかし大きな変化はなく、とても綺麗な演奏というのか。 バイエルン放送交響楽団の録音会場はこれからウィーンムジークフェラインザールにすればいいのに。それか、サントリーホールとか。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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徳力 | 東京都 | 不明 | 2009年10月22日
実演に接した方は最高の思い出ではなかろうか。近年のヤンソンスのライヴの中でベスト3に入るような演奏。第2楽章のアダージョの立体感のある響きは他では聞いたことがない。ムジークフェラインザールでの録音も正しい選択だ。 バイエルン放送響はブルックナーの演奏をウィーン・フィルより上手になってしまったかも知れない。 自分はSACDオーディオを所持しているが改めて買ってよかったと思っている。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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T-Yo | 大阪府 | 不明 | 2009年10月13日
2007年11月4日、日曜日の夜、ウィーン・ムジークフェラインザールはほぼ満員の聴衆で埋め尽くされていた。前菜のハイドン第104番に続き、当日のメインディッシュのブルックナー第7番が開始したのは午後8時20分頃であった。初めて体験したムジークフェラインの芳醇な響き、そしてバイエルン放送響の高度な合奏力に支えられたブルックナーは、この世のものとは思えない美しさで私を包んでいた。終演後の拍手はいつまでも鳴り止まず、楽員が引き上げた後もヤンソンスひとりが何度もステージに呼び戻されていた。会場を後にしたのは既に午後10時前になっていた・・・・。 この時の感動は、永遠に自分の目と耳の記憶に残るだけだろうと思っていたが、今回の突然のリリースには驚いた。この録音は、当日の会場の雰囲気をそのまま伝えていると思う。今、あらためてこのディスクを手にし、2年前の感動を再現できるとはなんと幸せなことだろう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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京都 | 京都府 | 不明 | 2009年10月12日
2007年の来日の直前のウィーンでのライブなので、日本公演と解釈は全く同じで来日のときの公演を思い出す。(4楽章の97小節目などの四分音符の扱いは少し違った気がするが。)1,2楽章は流麗で繊細な歌いまわしが美しく、3,4楽章は推進力のあり、ヤンソンスの個性が上手くはまった、ブルックナーらしさよりは7番らしさが良く出ている名演だと思う。ただ録音のせいでこんなに印象が変わるものかとは思う。他の録音に比べて悪い録音では無いのだが、私の場合実演と比べてしまうので、バイエルン放送響の艶やかな音が捉えられていないのは少し残念である。また金管の音も少し痩せて聴こえるので人によってはすこしうるさいと感じるかもしれない。低音は僅かにこもりがちで分離も悪く聴こえる。ただ、実演を聴いていない人にはその辺は気にならないかもしれないし、SACDで聴いたらまた違うだろう。演奏の方に話を戻すと、特に個性的なのは4楽章である。冒頭の軽やかさは他ではなかなか聴けない。また同じ主題を金管がやるときにテンポを落としVnになるとまた速めるなどは、普段ハース版のヴァントを聴いていたので面白かった。(あとで調べたら確かにノヴァークの方のスコアにはテンポの変化が書いてある。)普通、前半の素晴しさに見劣りしがちな4楽章だが、この演奏では4楽章も充実して聴くことができる。それにしてもライブの一発撮りでこの完成度は凄いと思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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山形の髭熊 | 山形県 | 不明 | 2009年10月10日
ノヴァーク版によるブルックナー交響曲演奏が好きな私としては、大変気に入った演奏の一つです。バイエルン放送管弦楽団の響きもきわめてドイツ的で響きは重厚かつ繊細管楽器の響きに威圧感が無く弦楽器の厚みは芳醇です強いて言えばヴィオラにもう少し厚みがあっても良いかとも思いました。録音ともに秀演でブルックナー初心者の方にも抵抗無くこの大曲を十分堪能できると確信します。第二楽章の弦楽器の深みのある音色バランスは素晴らしいの一言に尽きますSACD 盤ならではの音の厚みを十分に堪能できます。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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