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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 弦楽四重奏曲第13番、大フーガ アウリン四重奏団

弦楽四重奏曲第13番、大フーガ アウリン四重奏団

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    レオブルー  |  東京都  |  不明  |  2010年08月23日

    これもレヴューを見て買いました。音色と響きがメインの楽しみの私にとって細かに説明を見た思いで(聴くでは少し・・)これでいくとなあと言う感じです。御説ごもっともだし、ただ旧世代の演奏も逆により必要だと思います。ベートーヴェンに関してはパーフェクト感動の四重奏団が出ないと思うからです。大フーガなんて聴くと彼の恐らく夜も眠れぬ肉体的様々な痛みとそこから時々寛解した時の自由が感じられて胸がつまります。やはりこれら作品は音楽史のほぼ頂点にあるなあと改めて思います。ディスクはこの演奏に偶然少し控えめな録音でよくまとまったサウンドです。適当に組んだ四重奏団的再生装置ではやや苦しい(特に美しく響かないので)ところは出ると思います。

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    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2010年07月17日

    録音で聴かれるベートーヴェンの弦楽四重奏曲。ズスケQ、バルヒェットQ、ハンガリアQなど素晴らしい演奏が結構多いのだが、問題がある。「大フーガ」だ。技術的に大変、最後の解決に到達する前に演奏が崩壊し、それこそ何をやっているのかわからなくなる。形式を自ら破壊しつつその断片から再構築するという、とんでもない西洋音楽史上屈指の傑作は、あらゆる演奏団体を拒絶し続けてきた。録音史上初めて最後の解決に到達できた記念碑的録音が@ラサールQの演奏だった。圧倒的なチェロが崩れ落ちる3本の線のセーフティーネットとして機能した本当に素晴らしい録音に世界が驚いた。次に大フーガを成功させたのがAアルバンベルグQ(スタジオ録音が良い。ライブのほうは駄目)。内声が強烈無比な求心力を発揮し、4本の線がかろうじてだが最後まで走り抜けてみせた見事なもので、ベートヴェンの後期作品はヴィオラが強力でなければ物足らないことを納得させ、世界が拍手喝采、彼らの名は演奏史に残ることになる。そしてBメロスQ、4本の線が1つの楽器のように鳴る領域に始めて到達した団体で「破壊と再構築」を初めて音として表現することに成功し、世界の度肝を抜いた。そしてベートーヴェンの書いた音を最高最強の技術で全て解き明かしてみせたCアルディッティQ。このあたりがやはり圧倒的に凄い。その後若手で大フーガを弾く団体は増えたが、ラサールやアルバンベルグのような気迫、メロスの超絶的な高み、アルディッティの冷徹なまでに的確な視点と技術には到底及ばない。「構造」と「様式」の視点が抜け落ちている上っ面だけ巧い空虚な団体では駄目なのだ。現在はメロスが廃盤になり(コレと比較される団体はたまったもんじゃないだろうし)、そんな状況で、現在最強のベートヴェンを聴かせてくれたのがDアウリンQだった。抜群の録音と演奏技術、さらに驚くほど音楽に対する要求度が高いこの団体。これほどの技術があればバリバリ弾くことも可能なのだが、実はある程度音を出す奏法は以外と簡単だそうで、本当に難しいのは、音量を押さえ、その中で微細で陰影の深い表現を諧調的に重ねる行為。さらにアウリンは構造のために和声を解体することも厭わない。それでいて「大フーガ」を明るく、鮮明に弾ききっている。メロスQ以来、久しぶりに音楽的に機能したベートヴェン後期を聴かせてくれる現在最高の団体だろう。いずれにせよ「大フーガ」は別格の存在で、基準を満たせた演奏は、私はこの5つしか知らない。

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