『ローエングリン』全曲 R.ジョーンズ演出、ナガノ&バイエルン国立歌劇場、カウフマン、ハルテロス、他(2009 ステレオ)(2DVD)
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好事家 | 千葉県 | 不明 | 2016年08月25日
7年前の収録ということもあり画質・音質とも最新のものには及びません。特に音質は硬質かつスケール感がないため、独唱はまだしもオーケストラと合唱がいまひとつで、ワーグナーを満喫するというレベルに達していません。カウフマン扮するローエングリンは水色のTシャツにジーンズで登場し、手には白鳥の人形を持っています。装置も含め万事がこの調子で『ローエングリン』にこの世ならぬ静謐かつ崇高な美しさを求める方には向きません。 それにしてもヨーロッパの読み替え路線も説得力のあるプロダクションになかなか巡り合えず、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場に行ってオーソドックスな舞台を観て安心するというのがここ数年来のパターンになってしまっています。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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蟹缶 | 東京都 | 不明 | 2010年09月07日
カウフマンの「ローエングリン」は今年のバイロイトで聴いたが非常に素晴らしかった。感動したので映像付きでぜひ観たいと思ったのだが今時DVDしかないというのは理解できない。地デジにも劣る低画質な作品に金出して買う気にならない。ブルーレイで発売して欲しい!3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2010年06月13日
期待のカウフマンはさすがにドイツものでは違和感皆無。確かにイケメンでもあるのでローエングリンにはふさわしいが、重い声の持ち主ゆえフォークトのような強烈なインパクトには欠ける。ハルテロスも歌、演技ともに申し分なく、エキセントリックなキャラクターを見事に表現している。対する悪役コンビはバーデンバーデンのフォックス、マイアー組に比べて小粒の感は否めないが、冴えない中年オジサンのコッホ、非キリスト教徒でブロンドの髪、つまり典型的アーリア人として表象されるシュースターともに役にはうまくはまっている。抒情的でロマンティックと評されがちな本作だが、指揮は鋭角的で、このオペラの悲劇性を鋭く浮き彫りにしている。最も好みが分かれそうなのは、舞台をナチス台頭直前の1930年代に移した読み替え演出。なかなか良く考えられているが「Tシャツ姿で登場のローエングリンなんて見たくもない」という声は依然強いだろう。結末については伏せるべきだろうが、「実はすべては・・・でした」と解釈できる。もっとも、前奏曲から周到に伏線が張られているし、第3幕でようやく完成した二人の新居の名がヴァーンフリート(バイロイトにあるワーグナー邸の名、妄想が平安を見いだす地の意)と明かされる時点で結末はバレバレなのだが。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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