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ブルックナー (1824-1896)

CD 交響曲第5番 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン

交響曲第5番 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン

商品ユーザレビュー

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年06月14日

    1990年スイトナーはシュターツカペレ・ベルリンを辞するとともに指揮活動を停止している 手の震えが原因だというドキュメンタリーをTVで見た記憶がある だが前年東ドイツが消滅したことと無関係ではないと踏んでいる このブルックナー第5交響曲は最後の録音の一つだ 残されたブルックナー録音5曲中の白眉でもある 演奏は自由にテンポを動かしてスイトナーらしい豪放さと繊細な抒情性を歌い込んだように見えるのだが これほどブルックナーが開眼した”スタイル”を理解した演奏はない 慥かにスコアにないテンポ変化やフレーズの対照性を際立たせようとして差異を拡げたり間を置いたりしたために幾分ギクシャクが生じている だが第5交響曲の素顔とその魅力を伝えて止まない スケルツォで時を喰ったが 基準演奏時間65分にほぼ沿っていて楽曲の流れを損なっていない もしこの演奏が”速い”と思う方は是非一度スコアを読んでみるといい ブルックナーが何を書いたのか知って 新たに”第5番”を聴かれれば 130年前のシャルクだけではなく多くの指揮者が恣意によってブルックナーを捻じ曲げてきたことが分かる そしてこのスイトナーがいかに優れた指揮者であるかも知れよう あなたも真のブルックナーの仲間になっては如何 

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  • ★★★★★ 

    金山寺味噌  |  愛知県  |  不明  |  2018年02月01日

    オトマール・スウィトナーは手兵ベルリン・シュターツカペレと組んでブルックナーの交響曲全曲録音を1986年から開始したが、途中で体調を崩しこの第5番を録音した後で療養生活に入り事実上引退した。本盤はそのキャリア最晩年の1990年1月、旧東ベルリン、キリスト教会でのセッション収録。やや速めのテンポ設定で、精力的でキリリと引き締まった快演。気宇壮大というタイプではなく中庸でバランスの取れたタイプだが、体調の悪さによる衰えは一切感じられないのはさすが百戦錬磨のカペルマイスター、スウィトナーの芸の力の高さであろう。音質良好。

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  • ★★★★☆ 

    うるさい高校生  |  山形県  |  不明  |  2013年01月13日

    なかなかに面白い演奏。現在こういう演奏をする指揮者はいないだろう。テンポにやや一貫性が感じられないところがあるが、要所要所の盛り上げ方が上手く、決して飽きさせない。それと、SKDの重心低めの音色がブルックナーにマッチしており、それだけとっても魅力的な演奏。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年02月07日

    ブルックナーの第5については、昨年末、マークによる快速のテンポによる名演が発売された。全体を約66分というスピードは、とてつもないハイテンポであると言えるが、いささかも上滑りすることがない、内容豊かで重厚な名演であった。本盤のスウィトナー盤も、マーク盤ほどではないが、全体を約69分という、ブルックナーの第5としてはかなり速いテンポで演奏している。第1楽章の冒頭の弦楽器によるピツィカートはとてつもない速さであるし、その後の最強奏も畳み掛けるようなハイテンポだ。それでいて、歌うべきところは情感を込めて歌い抜くなど、いささかも薄味の演奏には陥っていない。スウィトナーは例によって、金管楽器には思い切った最強奏をさせているが、無機的には決して陥っていない。第2楽章がこれまたとてつもなく速い。冒頭のピツィカートなど、あまりの速さに、木管楽器との微妙なずれさえ感じられるが、これはいくらなんでも素っ気なさ過ぎとは言えないだろうか。それでも、それに続く低弦による主題は、ややテンポを落として情感豊かに歌い抜いている。その後は、早いテンポで曲想を進めていくが、浅薄な印象はいささかも受けない。第3楽章は、一転して中庸のテンポに戻る。その格調の高い威容は素晴らしいの一言であり、ここは本演奏でも白眉の出来と言えるのではないか。終楽章は、比較的早めのテンポで開始されるが、第1楽章や第2楽章のように速過ぎるということはない。その後は、低弦による踏みしめるような重厚な歩みや金管楽器の最強奏など、実に風格豊かな立派な音楽が連続する。フーガの歩みも、ヴァントほどではないが、見事に整理し尽くされており、雄渾なスケールと圧倒的な迫力のうちに、全曲を締めくくっている。いずれにしても、第2楽章冒頭など、やや恣意的に過ぎる解釈が聴かれないわけではないが、全体としては、名演と評価するのに躊躇しない。ベルリン・イエス教会の残響を活かした鮮明な録音も、本名演に華を添える結果となっている。

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