Piano Concertos.2, 4: Gilels, Szell / Cleveland.o
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2012年05月06日
1968年ギレリスが56歳、CLOを指揮したセルが71歳の時のベートーヴェンピアノ協奏曲第2番(タイム@13’59A9’04B6’21)は一連の彼らのベートーヴェン、ピアノ協奏曲の一曲でギレリスと聞くと何かと筋肉質的鋼鉄のピアニストイメージがあってこの協奏曲集でも第3番とか第5番「皇帝」が指揮と共にマッチしているかなという先入観がありましたが決してそうではなくベートーヴェンのモーツァルト等の影響も受けた若い頃の作品でもあって割りと力技でつき進むのではなく第1楽章3分近くの前奏からピアノは軽め、ソフトに入ります。中程、歌う様なオーケストラに続いてピアノも粒を円やかに転がす感じで明るいベートーヴェンの何もかも取り入れたい若い曲想を穏やかに運びます。カデンツァも初期ピアノ・ソナタみたいでね。第2楽章、セルの整理されたオーケストラは情緒的な楽章でのオーケストラがインターバルある短いカデンツァ後ゆっくり下降線を描く様に〆に向かいます。最終楽章は明確な輪郭ですが演奏は別にして、やや曲としては個人的には単調だとは思いました。併録の第4番協奏曲(タイム@18’50A5’48B9’56)は残念ながら聴いておりません。なお、ギレリスの弾く第2ピアノ協奏曲は詳細は確認しておりませんが結構演奏盤が過去を含めてあり、1947年コンドラシン指揮MRSO、1957年ヴァンデルノート指揮パリ音楽院O、同じく1957年ザンデルリンク指揮LGRPO、1958年同じくザンデルリンク指揮チェコPO(ライブ)、1976年マズア指揮ソヴィエト国立SO等があります。未聴な曲があり現在販売されておりませんので本盤当面OKランクとさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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フランツ | 宮崎県 | 不明 | 2007年03月03日
セルとギレリスのベートーヴェンのピアノ協奏曲の1〜4番は極めて冷静に落ち着いて演奏されていて、一聴して「教科書的」と言っても弁明しようがないような演奏になっています。しかし、スコアを見ながらよ〜く聴くと、いかにスコアに忠実な演奏を目指しているかよくわかります。そういう中で4番の2楽章の異常とも言っていい神秘的な静謐さには驚きます。この2人だから到達できた境地だと思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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