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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第3番 シノーポリ&シュトゥットガルト放送響、W.マイヤー(1996ライヴ)(2CD)

交響曲第3番 シノーポリ&シュトゥットガルト放送響、W.マイヤー(1996ライヴ)(2CD)

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    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年01月30日

    シノーポリのライヴ、録音は大変に良好です。この演奏、さまざまな想いを抱きながら聴きました。あるいはほかのレビューの方も薄々感じておられるのかなと思いますが、DGの全集とは演奏のコンセプトが違うのではないでしょうか。全集は、一つには「医師の肩書を持つ指揮者による話題性」と、もう一つは「情に溺れず、音響に堕せず、という新スタイルの模索」とでもまとめましょうか、シノーポリという音楽家の想念よりも、レコード会社のマーケティングの意図が先に立ったものであったかと思います。それはあたかも「リング」におけるカルショウとショルティの関係のように、強力なプロデューサー(だれなのかは調べてませんが)のもとに成立した企画であったのでは。先にリリースされたDSKとの9番や、今回の3番を聴くにつけ、シノーポリが実際に目指したマーラーは、情念が渦巻く方向に近い、結構粘着型であると判断します。それ故、全集での3番よりも、今回の演奏の方がはるかに訴えかける力のある立派な出来栄えではないでしょうか。少なくとも私はそのように受け止めました。イメージ先行の中で彼は大いに苦しんだのでは?そんな気さえしてきます。ライヴ故に若干ですが統御の緩みがあって、最高とはなりませんが、このディスクは大変結構であると信ずるものであります。

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月28日

    シノーポリ最大の遺産にまた新たな1枚が加わりました。こうして放送局の蔵出しライブが次々と出てくることを期待します。ライブの人、シノーポリという印象を確固たるものにしてくれます。このMy favorite symphonyにはこれまでも数多くの名演が存在しますが、当盤はその中でも上位にランクされました。ライブのせいかスタジオ盤よりもテンポはよく動きます。シノーポリの資質から言って第1楽章が名演奏になるのは当然。第2、第3楽章の旧盤では見られなかった豊かな表情付けが印象的でした。マイヤーの圧倒的歌唱。最も旧盤と異なるのは、私の大好きな終楽章。どこか淡白で覚めた感じのした旧盤に比べ、何という調べ。理想的だ。さて私の告別式のBGM演奏は誰になることやら。

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  • ★★★★★ 

    ペーター  |  兵庫県  |  不明  |  2011年01月08日

    これは買って良かったと素直に思えます。冷静な分析力が注目されるシノーポリですが、ライブならではの緊張感の中に温かさに満ちたシノーポリの人間性まで見えるような気がする名演です。最終楽章は自然と涙が浮かんできました。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年01月02日

    シノーポリは、医者出身の指揮者ということもあって、作品の内容を解剖するかの如き精神分析的なアプローチが信条とされている。したがって、作品によっては、シノーポリのアプローチに見事に符合するものがあり、例えば、シューマンの交響曲第2番など、実に素晴らしい名演であった。マーラーも、すべてとは言わないが、シノーポリの芸風に符合する楽曲であると言える。私も、シノーポリの第5にはじめて接した時の衝撃的な感動を今でも思い出す。フィルハーモニア管弦楽団との全集では、この第5と、第2、第10あたりが、素晴らしい名演であると言える。本盤は、フィルハーモニア管弦楽団とのスタジオ録音の3年後の録音であるが、スタジオ録音ではイマイチと思われた第3が、ここでは素晴らしい名演に仕上がっている。やはり、ライブ録音ということもあるのだろう。特に、第1楽章と終楽章が秀逸であり、シノーポリは、いつものように、作品の内面に深く切り込んでいく分析的なアプローチを示すが、音楽の流れを損なうことはいささかもなく、情感豊かな音楽を紡ぎ出している。テンポ設定も巧みであり、シュトゥットガルト放送交響楽団も、ドイツ風の実に重厚な音楽を奏でている。独唱も合唱陣も素晴らしく、最高のパフォーマンスを示していると言える。録音も、鮮明で実に素晴らしい。

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  • ★★★★★ 

    kamescian  |  神奈川県  |  不明  |  2010年12月30日

    まことに感動的な絶美の演奏です.ライブでこれだけの内容のものは滅多にありません.熱く燃える演奏ではなく,非常に落ち着いたマーラーです.また録音が極上といって良く,下手なスタジオ録音よりずっと良いです.といって最新録音ではありませんから,装置がそれほど高級品でなくても楽しめるでしょう.ジュゼッペ・シノーポリ,少しずつ名誉回復が進むことを切に願っています.80年代にデビューし(70年代の現代物もあるけれど)飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍,ウィーンフィルとのシューマンの2番や,フィルハーモニアとのマーラー全集のリリースのなかばあたりまでは音楽ジャーナリズムもこぞって大絶賛し,日本では東京芸術劇場でマーラー全曲演奏や,なんとバイロイト引っ越し公演までやった彼でしたが,たぶんそのバイロイト引っ越しあたりから,これは推測ですが,世界の音楽ビジネスを牛耳る最上層の方々(ユニバーサルクラシック?)となんでしょうか,どうも「何か」あったらしく,90年代なかばからは,それまで絶賛していた日本の影響力のある批評家たちも(全員ではないが大半が)雑誌の名盤推薦欄から彼の盤を外し,「音楽の流れが不自然」とか「歌手はすばらしいんだけどどうも聴いているとしんどくなるねえ」などと貶しまくり,そんな風潮に煽られたのかSKDのファンには「シノーポリは踊っているだけで,実際の指揮者はコンマス」とネット上に書く人が現れたり(まあそれは自由ですが),日本の老舗レコード雑誌には世界の楽壇最上層部にいる(?)お二人の指揮者「ラ:『シノーポリは危険な道を進んでいると思いませんか?』ブ:『彼は昔は優れた作曲家だったが,今では単なる夢想家と化している』」などという対話が載ったりしたものです.同じ出版社のコンサート雑誌にも彼の来日時表紙写真とインタビューも載っていて,楽しみに読もうとすると,記事の冒頭に「こちらから何も聞かないうちから喋り出すシノーポリ」などと,みょうに悪い印象を植え付ける言葉が載ったりしました.悲劇的な死のあとも,特集記事など一切組まれず,この組織的なバッシングのよーなものこそ減りましたが,どうもネグレクトは続いているようです.かわいそうなジュゼッペ! だいたい名指しである指揮者がジャーナリズムで叩かれたりする例などかつてあったでしょうか? ブリリアントに売りに出された彼の音源を聴いて,彼の現役当時を知らなかった若いファンも少しずつ生まれているようです.良いことです.というわけで,すばらしい当盤も若いマーラーファンにぜひ聴いていただき,新たなシノーポリのファンになってほしいと願う私です.

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