ロ短調ソナタ、ヴェネツィアとナポリ、他 アムラン
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2011年04月12日
「BACHの主題による幻想曲とフーガ」から圧倒される。テクニックの切れ味、難所でも少しも荒くならない明晰な音色、アムランなら当然といえばそうかもしれないが、やっぱり凄い。「孤独な中での神の祝福」も、方向性が明解であり、すこしも晦渋にならない。「タランテラ」もまた壮絶。前半のプロでもこれだけの聴きごたえだが、さらにトリにトドメのように「ソナタ」が来る。ソナタは近年グリモー、ユジャ・ワンの好演があったが、音楽の構成力、スケールの大きさでアムランに一日の長がある。リストを満喫できるディスクだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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meji | 神奈川県 | 不明 | 2011年03月28日
ロンドンのヘンリーウッドホールでの元デッカクルー、サイモン・イードンによる収録である。楽器との距離感や音像の大きさは適度で、ホールトーンとのバランスも良好だが、やや硬質でメタリックな印象の音質はやや刺激が強いように感じる。尤もこれは録音というよりは楽器の調律やアムランのタッチによるものかもしれないが、アナログ全盛期からデジタル初期にかけて、ウィルキンソンやダンカーリーらによるアシュケナージやボレットの録音で聴かれるような、ピアノが置かれた空間ごと切り取ってきたかのような超リアルなサウンドステージの再現はもはや望むことはできないのかもしれない。アムランの演奏は研ぎ澄まされたテクニックで正攻法で作品に向かっており、不自然なアゴーギグやダイナミクスとは無縁の堂々たるものだが、やはり減点対象は、細身で冷たいピアノの音色である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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