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マーラー(1860-1911)

Blu-ray Disc 交響曲第1番『巨人』、コンサート『マーラーの旅』 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響、ハンプソン(+ドキュメンタリー)(2Blu-ray)

交響曲第1番『巨人』、コンサート『マーラーの旅』 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響、ハンプソン(+ドキュメンタリー)(2Blu-ray)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2011年07月03日

    二年続きのマーラー・イヤーを現代最高のマーラー解釈者であるティルソン・トーマス/サンフランシスコ響が見過ごすはずもなく、昨秋5番の録画が行われたというニュースも流れたが、1番の方が先に出た。BD2枚組のため、かなり高い商品だが、コンサート2晩分のライヴ、ドキュメンタリーも1番のアナリーゼにとどまらず、マーラーの生涯全体を追った2時間近い長編と充実の内容だ。ドキュメンタリーは特に新味はないものの、いつもながら「啓蒙的」な内容、MTT自身がマーラーゆかりの地を訪ねて収録という丁寧な作り。個人所有のため、普段は見ることのできないヴェルター湖畔のマーラー別荘の内部が見られるのは貴重だ。 お目当ての1番の演奏だが、私は2001年録音のCDをすでに、この曲のベスト・レコーディングと考えてきた。今回の演奏では第1楽章の提示部反復が省かれ、基本テンポが心持ち速くなったため、一段とシャープな印象。オケが指揮者の解釈を完全に血肉化し、マーラーの語法を自家薬籠中のものとしているため、細部は非常に精緻にできているが、実はテンポは緩急自在。ラトル/BPOがこれまでの演奏慣習をいったん白紙に戻した上で、冷徹に総譜を読んだ演奏とするならば、こちらはバーンスタインなどの演奏伝統の上に、さらに独自の読みを付け加えた演奏と言える。つまり、まぎれもなくロマンティックな演奏だ。いつ見ても惚れ惚れとさせられる「キーピング・スコア」シリーズの機動的なカメラワークは、今回も実に素晴らしい。

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