フルートとハープのための協奏曲、他 吉野直子、アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
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Mickey | 埼玉県 | 不明 | 2011年10月06日
フルートとハープ協奏曲はランパル、ラスキーヌ盤の粋でエレガントな演奏で育った耳には、朴訥で鈍い印象のピリオド演奏は受け付けられなかった。ところがこのアーノンクール盤は例外。ピリオド奏法のタドタドしさを逆手に取った演奏で、開始早々、何やら怪しげなパリの見世物小屋のショーを見る趣。この曲にはこういう側面もあったのかと、目から鱗の思い。チリンチリンと鳴る吉野直子の古楽器のハープの古雅な音色もオルゴールのようでチャーミング。通常もどかさしさが先に立つトラヴェルソのフルートも、ここではくすんだ木管の音色が全体のアンサンブルの中に見事に調和している。フィナーレのロンドのテーマではアポジアトゥーラの読み替えがあるという、ドッキリのオマケ付き。アーノンクールはただの鼠ではなかった!! 併録のオーボエ、クラリネット協奏曲もピリオド演奏として高水準のの出来だ。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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