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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第9番 山田一雄&新日本フィル(1986)(2CD)

交響曲第9番 山田一雄&新日本フィル(1986)(2CD)

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    金山寺味噌  |  愛知県  |  不明  |  2014年12月27日

    1986年6月7日、東京文化会館でのライブ収録。ヤマカズさんこと山田一雄氏が第42回日本芸術院賞を受賞した記念のコンサートの記録。『レコード芸術』2011年10月号準特選盤、2011年度文化庁芸術祭賞・大賞を受賞した名盤である。「マラ9」は常識的なテンポでも約80分前後になる大曲だが、このヤマカズ盤は全曲演奏時間92分、特に第1・第4の両端楽章のテンポの遅さは半端ではない。できる限り粘っているような感じで、それでいて間延びしたりダレたりしていないのは流石である。特に第4楽章は他のどの録音よりもたっぷりとした演奏で、静かに燃える青白い炎といった趣き。終曲はまるで火が消えるように閉じられる。指揮台上で白髪を振り乱し、うなり声を上げながら指揮をしていたヤマカズさんの姿が眼に浮かぶようだ。リマスタリングによって音質が向上したせいか、所々でヤマカズさんのうなり声、指揮台を踏みしめる靴音が聞こえる。

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    Piro  |  埼玉県  |  不明  |  2013年05月26日

    両端楽章の出来に対する賛辞を見つけるのに苦労するほどである。元より演奏至難の曲であるし、大きな感情のうねりをぶつけた記録ゆえに演奏が危うく感じられる個所もないとはいえない。しかし、そのくらいの危うさがあるくらいがこの曲の表現に関しては丁度よいのかもしれない。過去の名盤もその傾向があったように。大切なのは日本人が日本のオケを振ってこの境地に察することが出来たということなのである。第一楽章、テンポは雄大である。複雑な極彩色に塗り重ねられた音は雄弁であえて良く分離して聞こえる様に意図して演奏されているように聞こえる。これは一音たりとも粗末にしたくないという意思の表れにも思える。この楽章のテンポ間は本当に絶妙であり、聴き手の各々に人生の様々な感情を湧き上がらせることもできるし、雄渾極まる山田一雄の一挙手一投足にくぎ付けにされることもできる不思議な力を有している。最終楽章も同様で、最後の一音まで時間が短く感じられること必至である。第二楽章は幾分歩くより速いペースである。ホルンのトレモロなど技術的にしんどい個所もあり、「きわめて粗野」というほど粗野ではなく大人しさを感じる。第三楽章も「きわめて反抗的」と言うほどでもない。しかし、これらは欠点というより、日本人的な奥ゆかしさとも解釈できるものである。

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年10月06日

    山田一雄先生、マーラーの実演は2回ほど聞きました。オケを叱咤激励する感じで、気合いのこもった指揮をされていたのを想い出します。四半世紀を経てようやく陽の目を見たこの録音、生前に山田先生の演奏に馴染んだ方にとっては特別な想いで聴くことでしょう。絶賛のレビューと多くの共感の方がいらっしゃいます。そのお気持ちに水を差す気はないのですけれど、ディスクとして発売された、まさにここに聴く音のところだけで勝負するところでは、やはりいささかツライ点は多いかと思います。第1楽章からとにかく揺れて不安定感が気になって仕方ありません。縦の線のズレ、到る所にあり、気になる方には気になるでしょう。ゆったり目のテンポがやっぱり原因で、スコア上もきっちりした拍節で進む音楽ではないので、このテンポ感に乗りそこなうともう落ち着きなく不安定になってしまいます。そうなると情感のこもり方とか全てに不十分になってしまうんだなあ。こりゃ危ないっ、と思った瞬間にそこはうまく建て直しているので、崩壊したりはしませんが、聴き手としては安心して身を委ねのめり込めないところはあります。オケの個人技も不十分で、時々素人っぽいナマの音が聞こえるのは興ざめ。否定的なことばかり書いて恐縮なのですけれど、もし今後このディスクに手を伸ばそうとする方には、この辺のところはご承知おきの上で、と老婆心ながら申し上げます。山田先生の貴重な遺産ということではもうかけがえのないものですし、特に生前から聴いていて思い入れのある方にとっては大切なディスクですが、戦後の日本の楽団で際立った個性的活躍をされた山田先生のよすがをしのぶ、そういう一種のヒストリカル、アーカイブス的な意味が大きいディスクというように評価しておきたい、と考えます。妄言多謝。

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  • ★★★★★ 

    マラ3マニア  |  東京都  |  不明  |  2011年07月11日

    ヤマカズさんはやっぱり物凄い指揮者だと再認識させれる凄演。多分、日本人指揮者でここまでの高みに達した指揮者はいないだろう。日本のファンのみならず、世界中のマーラーファンに聴いて欲しい演奏です。

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