『サロメ』全曲 マクヴィカー演出、P.ジョルダン&コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ミヒャエル、フォレ、他(2008 ステレオ)(日本語字幕付)
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エステ荘の噴水 | 岩手県 | 不明 | 2013年04月16日
ベーム盤のストラータスについて「感動的」とレビューしているのですが、こちらの映像の日本語解説者に「ミヒャエルは(映像作品における存在感としては)ストラータスを超えている」と評されていることから、コメントします。カメラ・ワーク主眼の「映画版」であるベーム盤に対し、マクヴィカー演出盤は「舞台版」のため観客席からの見栄えが肝要。時代を聖書の世界からR. シュトラウスの20世紀前半へ移しているのはよいでしょう。しかし、ヘロデと二人で部屋に閉じ籠もる『7つのヴェールの踊り』やヨカナーンの首を銀皿の上には置かずに弄び、血塗れ下着姿になるというのではオペラの鑑賞主体は耳から目に移ってしまいます。『フィガロ』はそのあたりのバランスがとてもよいと思ったのですけれどね。なお、私が持っているのは現在品切れの輸入盤BRD。他の出演者より背が低く華奢なミヒャエルは「少女サロメ」に相応しいでしょう。保守的な演出であったらどうだったのでしょうか。ちなみに広末涼子に見えるかも。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Deadman returns | 埼玉県 | 不明 | 2009年09月20日
ミヒャエルに尽きる!移りゆくヒロインの心理状態を緻密かつリアルに再現した演技はに一瞬たりとも目が離せない。マクヴィカーの指示もあったのだろうが、彼女自身の力によるところが大きそうだ。根っからの「オペラ女優」魂を持った人なのだろう。歌唱的にはもともとメッゾ出身なので、中音域がしっかりしているのが強み。「ヨハナーンの首を!」という叫びにもたっぷりと情感が乗っていて迫真的だ。エリーザベトとヴェーヌスの2役を一人で演じたベルリンの「タンホイザー」なども映像化されないだろうか。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 名古屋 | 不明 | 2008年11月01日
ミヒャエルはブレゲンツの『トスカ』でも声以前に演技で観客を魅了したが、恵まれたプロポーションを生かして好演。彼女の演技だとヨカナーンへの愛が殺意に変わる瞬間がはっきり分かる。マルフィターノの次の世代のサロメ役として当分、世界のオペラハウスを席巻するに違いない。演出は歌のパートのない演技者を何人か加えて頽廃的な雰囲気をよく出しているが、定番のストリップを避けたかったのだとしても、精神分析的含意の露骨な「7つのヴェールの踊り」はちょっと興ざめ。指揮もシャープなのはいいが、細身に過ぎ、もう少し豊麗さが欲しい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Lorenzaccio | Soka | 不明 | 2008年10月16日
人によるだろうが自分的には面白かった。Michaelは舞台では非力に聴こえたかもしれないがDVDでは気にならず容姿も演技もSalome向き。McVicarの作り出す舞台も邸宅の階下(地下?)で繰り広げられるドラマに洗練されたセンスの良さを感じる。付録に練習風景などが収録され本編を観る前に観ておけば参考になる。尚、視聴したのは英国製の直輸入盤で主要5ヶ国語のみで日本語はありませんでした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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