レクィエム インバル&フランス国立放送フィル、フランス放送合唱団(ブルーレイ・オーディオ)
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MISPRISIONER | 東京都 | 不明 | 2012年04月02日
ナクソスがどういう基準でブルーレイ・オーディオ(BDA)でリリースする録音を選んでいるかは不明だが、この作品はCDではなく、BDAで聴くことをお勧めする。まず、この未知の作曲家の作品に対して、聴くべきか迷っている人は多いと思うが、2009年の作品ながら、ウルトラ前衛主義的な音楽ではなく、ここ数十年に生まれた合唱曲の中では、かなり聴きやすい部類に属している。流石にオルフの《カルミナ・ブラーナ》やヤナーチェクの《グラゴル・ミサ》のような聴き易さではないが、ブリテンの《戦争レクイエム》よりは聴きやすいはずだ。また、ベリオの《シンフォニア》やツィマーマンの一連の楽曲のような難しさを思い描いている人には、そこまで前衛的ではないと言い切ることはできる。音も豊富で、ネオ・ロマンティシズムともいえる肌理を持っており、シェーンベルクの《グレの歌》やツェムリンスキーの《叙情交響曲》を、う少し現代的なハーモニーや不協和音で彩ったというようなイメージでいてもらえるといい。シマノフスキの合唱付き交響曲が聴ける人なら、この作品も楽しめるはずだ。■ナクソスによる、今まで全く知らなかった現代音楽作曲家によるアルバムには、失望させられることも多かったが(アラ・パヴロワの交響曲とか、本当に酷かった・・・)、この作品は大当たりだ。インバルとフランス国立放送フィルの演奏は、「これぞ決定盤」というには時期尚早だとしても、この未知の作品を初めて聴く人に、楽曲の魅力を十分に伝える強度と説得力を持っている。録音は、低域から高域までマイクが実に良く捉えており、CDでも弦・管・打・独唱・合唱、そして実音と間接音のバランスと解像度、定位が水準を超えているのはよく解る。しかし、BDAで聴くと、音場の空気感がガラリと変わり、音そのものの鮮度、前後方向の奥行きと左右へのサウンドの広がりが格段に向上する。久々に大満足の買い物であった。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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