交響曲第5番 フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1951)(エルプレーザー復刻)
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独居人 | 東京都 | 不明 | 2013年01月07日
第一印象としては前に出てくる明るい音で、周波数レンジやダイナミックレンジはややナローだが好感の持てる音だ。 やはりプチノイズも皆無という訳にはいかず、リマスタリングでかなり取り除いてあるらしいが時折聞こえてくる。 これは取り過ぎると音質に影響してくるので致し方のないところである。 残響のないデッドな音質だが高音に伸びがあるせいか、時たま金管の咆哮や各パートがもの凄くリアルに聴こえる瞬間がある。 静かな場面の方がより効果的で、第一楽章の出だしの低弦のピチカートなどは明確に聴き取る事が可能だ。 やはりこれはLPレコードの性質上仕方のない事ではあるが、内周に行くに従って音質は劣化する。 音の分離感はかなり良いみたいだ。 主旋律と対旋律など、各楽器が団子状にならず明確に聴き取れる。 モノラルにしてはかなり聴きやすい音質といってもよいだろう。 ライナーノートで中山実氏が解説している通り、2チャンネル分の音(ステレオではない微弱な音)が入っている効果なのだろうか? レーザーを用いたこの方法は将来において技術的な改良の余地がまだまだあると思われるので、板起こしの方法としてはかなりの可能性を秘めていると言って良いだろう。 演奏内容は、いつもの巨匠らしく完全燃焼ライブで一気に聴き通してしまった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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