豆太郎  |  愛知県  |  不明  |  2021年07月04日

一時期なぜかDVD全盛の時代にこれだけの名作がDVD化せず、VHSがオークションで高値で取引されるなど、いろいろ大人の事情が絡んだ作品ですが、なぜかいきなりBlu-rayのみで発売されるという不思議な登場でしたが、ほんとありがたく即買いしました。 いわゆるナチものだがそれと感じさせない新しい切り口の脚本、何よりメリルストリープの名演，すべてが上手く噛み合い完璧なハーモニーを醸している、前半では舞台じみた大げさなイーサンの演技も後半でその理由が明かされる、さすがに１５０分という上映時間はいささか冗長だと思われるがラスト１５分で散乱した全てのピースが収まり感動へと導く。

 

u.f.o.313  |  東京都  |  不明  |  2021年07月01日

第二次世界大戦におけるホロコーストのヨーロッパでの犠牲者はユダヤ人に次いでポーランド人が群を抜いて多い。この映画では、ユダヤ人と同じようにナチスによって迫害されたポーランド人の1人の女性を主人公としている。そして、その女性の人生のなかで幾度となく訪れる岐路での選択がテーマになっている。時代に翻弄され、何かを選択する度に自責と絶望の気持ちに打ちのめされながら、必死に生と死の狭間を歩き続け、そして最後の選択に至る主人公。 演技派としても知られる大御所メリル・ストリープが初めて主演女優賞のオスカーを手にした作品。原作からしていい作品なのは明らかだが、この主人公を演じ切ったのには、さすがとしか言えない。