交響曲第5番『運命』、第6番『田園』 ヴァント&NHK交響楽団(1982)(シングルレイヤー)
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七海耀 | 埼玉県 | 不明 | 2013年07月24日
CDのみ聴いた。ヴァントらしく、かなり引きしまった演奏。両曲とも、当時の日本のオケの最高水準の演奏だと思うが、なんせ、ヴァントは、その後、NDRハンブルグやベルリンドイツ響らとベートーヴェンの録音していて、完成度から言えば、オケの水準も含め、そちらのほうが高いわけで、一般的には、そちらのほうが良いと思う。が、ライヴ一発録りの燃焼力というか、「こなくそ」的な迫力は、このN響とのほうがあるとも言え、地響きのような低音と言い、響きが拡散しがちなNHKホールだが、かなりの迫力である。ヴァントとN響は、リハーサル時間等の問題で、あまり共演が実現しなかったようだが、90年代以降にも来てくれれば良かったのに、気が付いたら、押しも押されぬ大巨匠に変貌していて、日本のオケをふる機会はなかった。このディスクでは、「田園」が特に推薦に値すると思う。録音は、中の上。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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