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ホルスト (1874-1934)

CD 組曲『惑星』 プレヴィン&ロンドン交響楽団(XRCD)

組曲『惑星』 プレヴィン&ロンドン交響楽団(XRCD)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2013年01月12日

    本盤におさめられたホルストの組曲「惑星」は、プレヴィンによる2度にわたってスタジオ録音している。最初の録音が本盤におさめられたロンドン交響楽団との演奏(1973年)、そして2度目の録音がロイヤル・フィルとの演奏(1986年)である。いずれ劣らぬ名演と評価したいが、私としては、プレヴィンの全盛期はロンドン交響楽団とともに数々の名演を成し遂げていた1970年代前半であると考えており、本盤におさめられた演奏の方をより上位に掲げたいと考える。プレヴィンは、自らの得意のレパートリーをロイヤル・フィルとともに再録音しているが、例えばラフマニノフの交響曲第2番などにもみられるように、ロンドン交響楽団との旧録音の方がより優れているケースが多いと言えるのではないだろうか。それにしても、本演奏は素晴らしい。何が素晴らしいかと言うと、とにかく奇を衒ったところがなく、組曲「惑星」の魅力を指揮者の恣意的な解釈に邪魔されることなく、聴き手がダイレクトに味わうことが可能であるという点であると考える。同曲はあまりにもポピュラーであるため、個性的な解釈を施す指揮者も多く存在しているが、本演奏に接すると、あたかも故郷に帰省してきたような安定した気分になるとも言えるところだ。プレヴィンは、クラシック音楽の指揮者としてもきわめて有能ではあるが、それ以外のジャンルの多種多様な音楽も手掛ける万能型のミュージシャンと言える。それ故にこそ、本演奏のようなオーソドックスなアプローチをすることに繋がっていると言えるだろう。楽曲を難しく解釈して峻厳なアプローチを行うなどということとは全く無縁であり、楽曲をいかにわかりやすく、そして親しみやすく聴き手に伝えることができるのかに腐心しているように思われる。したがって、ベートーヴェンなどのように、音楽の内容の精神的な深みへの追及が求められる楽曲においては、いささか浅薄な演奏との誹りは免れないと思うが、起承転結がはっきりとした標題音楽的な楽曲では、俄然その実力を発揮することになると言える。組曲「惑星」も、そうしたプレヴィンの資質に見事に合致する楽曲と言えるところであり、加えて、後年のロイヤル・フィルとの演奏とも異なり、若さ故の力強い生命力も相まって、素晴らしい名演に仕上がったと言っても過言ではあるまい。聴かせどころのツボを心得た演出巧者ぶりは心憎いばかりであり、プレヴィンの豊かな音楽性が本演奏では大いにプラスに働いていると言える。クラシック音楽入門者が、組曲「惑星」をはじめて聴くに際して、最も安心して推薦できる演奏と言えるところであり、本演奏を聴いて、同曲が嫌いになる聴き手など、まずはいないのではないだろうか。いずれにしても、本演奏は、プレヴィンによる素晴らしい名演であり、同曲をはじめて聴く入門者には、第一に推薦したい名演であると評価したい。音質は、1973年のスタジオ録音であり、数年前にリマスタリングが行われたものの、必ずしも満足できる音質とは言い難いところであった。ところが、今般、シングルレイヤーによるSACD盤が発売されるに及んで大変驚いた。音質の鮮明さ、音圧、音場の幅広さのどれをとっても、従来CD盤とは段違いの素晴らしさであり、あらためて本演奏の魅力を窺い知ることが可能になるとともに、SACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、プレヴィンによる素晴らしい名演を超高音質のシングルレイヤーによるSACD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

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    こまち  |  秋田県  |  不明  |  2012年12月13日

    さすが名盤・優秀録音。 厚み、力感、スケール、奥深さがある。<火星>だけはレヴァイン/シカゴ響に少し譲るかもしれないが各曲とも素晴らしい演奏。シングル・レイアーCDのダイナミックな醍醐味を充分堪能できる。SACDのほとんどはHYBですが音質を重視してもっとシングル・レイアーCDを販売してほしいところです。

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    ゆりぞう  |  兵庫県  |  不明  |  2012年12月11日

    ボールト盤が2種、そしてこのプレヴィン盤。EMI系の「惑星」名盤が続々SACD化され、うれしい限りである。これらがオリジナル・アナログ盤の音に復活していくのは実に素晴らしいことだが、それにつけても従来のCDが上下の周波数をカットしていたことの愚かさをいっそう痛感する次第である。ところで、近いうちにストコフスキーSACDシリーズが発売されるだろうが、その際にぜひロス・フィルとの惑星も加えてほしい。大名盤であるにもかかわらず、すでにSACD化されたボールトやプレヴィンはもちろん、ストコと同時期の録音ですでにSACD化されたカラヤン(こちらはDECCAだが)と比べても、CDのままではあまりにも音質に差がありすぎて悲しくなるのである。

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    meji  |  神奈川県  |  不明  |  2012年12月01日

    今年はDeccaのメータとEMIのプレヴィンという「惑星」録音の頂点に位置する優秀録音が相次いでSACDで発売されたが、エンジニアの技術(DeccaのJ・ロックに対してEMIはC・パーカー)と、ホールアコースティック(ロサンジェルスのロイスホールに対しロンドンのキングスウェイホール)の差により、本プレヴィン盤のサウンドの方が圧倒的に勝っている。パワフルな低域とシネマスコープのように広く、ステージ奥深くまでパンフォーカスされたサウンドステージ、そして美しいアンビエンスを伴った豊饒で明晰なサウンドはまさに大英帝国の風格を感じさせ、これが曲の神秘的な曲想と完全に溶け合っている。さらに今回のディスクで特筆すべきはパーカーによるセッション時のマイクセッティングスケッチが掲載されていることである。かかる定盤をいまさらながら大枚をはたいて購入する者にとっては、評論家の月並みな賛辞や、曲目解説などは全くもって不要であり、マスターテープの世代や、セッション時の録音機材や録音風景、さらにはマイクセッティングからリマスタリングエンジニアによる解説こそ欲しい情報だ。そういった意味ではEMIジャパンの一歩進んだ姿勢は大いに評価したい。ちなみに悪評高いケース内の広告を見ると、次回のケンペのR・S全集には「新発見のオリジナルアナログマスターテープ使用」とある。次回は是非ともこれに関する詳細情報を細大漏らさず掲載してほしいものである。

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    8マン  |  東京  |  不明  |  2007年05月08日

    名盤復活!LPリリース当時、東芝EMIさんが催した、今はなき五島プラネタリウムでのレコードコンサートを思い出します。満天の星を見ながらのコンサートは、演奏もすばらしく最高でした。

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