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CD "Beethoven: Sym, 7, Schubert: Sym, 8, Schoenberg, Etc: Celibidache / French National Radio O C.herzog(S)(1974)"

"Beethoven: Sym, 7, Schubert: Sym, 8, Schoenberg, Etc: Celibidache / French National Radio O C.herzog(S)(1974)"

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    mari夫  |  東京都  |  不明  |  20/June/2015

    同じ日のおそらく前半のプログラムが一枚目に、後半(ベト7)とアンコールが二枚目に収められているが、これは偶々そうなっているプログラムとは思えない。シェーンベルクと「未完成」は、スローな、暗いロマンティシズムを抱えたウィーンの音楽でこの連続性を嗅ぎ取ったセンスは面白いが、反対に、舞踏の曲ばかりからなるアンコール四曲は、当然メインプログラムのベト7とつづいている。ベト7が基本速い楽章の中にスローな二楽章を挟んでいるように、アンコールも、ラヴェルだけは舞踏と言ってもスローな曲で、これは明らかに意図的に仕組まれた配列に違いない。全曲収めた企画側の見識に拍手だ。シェーンベルクはチェリとしては珍しいレパートリーだが(確かシュトゥットガルドと作品31の変奏曲―フルトヴェングラーが初演した曲!―をやっていたことがある)、ワグナーのヴェーゼンドンク・リーダーを世紀末的に煮詰めたような曲で、暗いトーンの中の微妙な光や甘美さが精妙に描き出されている、多分(始めた聴いた曲なのでそうしかいえない)。「未完成」は、チェリとしたら普通の出来ではないか?とくに一楽章はあまり特徴を感じない。音がお互いに溶け合わないこのオケの特性もドイツものではちょっと枷になっているような気がする。ベト7でも冒頭のオーボエの生な音色なんかに違和感を覚える。この曲の一楽章はゆっくりめのテンポで、せっかちにやると2対1(三連譜)に近くなりがちな付点のリズムを、うんと丁寧に3対1にしている。三楽章以下も勢いに任せて、というよりは克明な音楽。チェリのベートーヴェンは基本いつでもこの傾向で、私淑したフルトヴェングラーの阿修羅のような忘我的演奏とは違う。ディオニソス的ではない。アンコール四曲はいずれも名演。ドヴォルザークはよくやる彼の十八番。「優雅にして」はスウェーデンでもそうだが、全曲ではなく一部だけ。いつもそれしかやらなかったのだろうか?メインの二曲に多少留保が残るので☆四つにした。ちなみにフランスの聴衆、拍手が早すぎるよ。

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