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ブルックナー (1824-1896)

CD ブルックナー:交響曲第3、7、8、9番、他〜ヴァント&北ドイツ放送響ライヴ第2集(7CD)

ブルックナー:交響曲第3、7、8、9番、他〜ヴァント&北ドイツ放送響ライヴ第2集(7CD)

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    織工  |  東京都  |  不明  |  2015年11月21日

    ギュンター・ヴァント(1912ー2002年)は、地元のヴッパータール歌劇場を振り出しに、1934年にポーランドの地方歌劇場、1938年ケルン近くのデトモルト州立歌劇場、その後にケルン歌劇場を足場に一歩一歩、実力を蓄え、こののちケルンを本拠地に1946(ー1974)年同市の音楽総監督に就任。 1982年にハンブルク北ドイツ放送交響楽団(現NDR交響楽団)首席指揮者となる。晩年はベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル等とも素晴らしい演奏を残した。特に、ブルックナーの演奏に優れ、来日での成功もあって日本にも熱心なファンは多い。手兵のケルン放送交響楽団とブルックナー交響曲全集を録音、その後、本団や晩年のベルリン・フィルとも見事な名演を行っている。 ヴァントの経歴は、シューリヒトに似ている。年ふるに及んで晩成した芸風が光り、名だたるオケから客演招聘されるが、どことの共演でも自身の確固たる解釈を貫き、練りに練った演奏を聴かせる。テンポ・コントロールは常に安定しつつも決して過度に遅くならず、むしろ時に軽快なさばきを見せる(それゆえ、全体に「重すぎる」感じを与えない)点でもシューリヒトを連想させる。 また、テキストを徹底的に研究し忠実な演奏を目指すことや4楽章間の最適な力配分を常に意識した演奏といった点ではヨッフムに共通する。その一方で、さらに、音の凝縮感をだすためにおそらくは相当な練習で音を練りあげる名トレーナーとしての顔ではベームと二重写しともいえる。 しかし、そうした印象を持ちながら聴いたとしても、全体の構成力からはやはりヴァントはヴァントであり、右顧左眄しない解釈にこそ彼の独自性がある。頑固一徹な職人気質が磨かれ、珠玉の如き演奏を紡ぎ出す玄人受けするブルックナーといえよう。なお、併録のハイドンやモーツァルトも佳演、ブルックナーに疲れた耳には実に清清しく響く。

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    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2014年12月21日

    ブルックナーの凛とした美しさ。スタジオ録音盤とは録音方式も当然違うのでしょうから、特に第3番では指揮者が考えていたであろう楽器のバランスが聴こえてくる。初めて聞く音響が現れ、実に面白い。7番も素晴らしい。しかし、やっぱり第8番に一番の感銘を受けた。第4楽章の終結部分は、ベルリンフィル海賊盤でも圧倒的な感銘を受けた、各主題の浮き上がらせ方が際立って分かりやすく聴こえてくる。鮮明すぎて、指揮者の手の内、ここで何がしたかったかが、分かりやすすぎるのが問題点か。しかし、とてつもないレヴェルのライヴ録音だ。こんなライヴは日本ではなかなか聴けないだろう。なんという詰めの厳しさだろうか!

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