交響曲第7番 カラヤン&ベルリン・フィル(1970−71)
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jasmine | 愛知県 | 不明 | 2023年12月30日
おそらく「最美」のブルックナーと言ってよいだろう。弦のざわめき(ブルックナー開始)に続いて伸びやかな第一主題が上方へ向かってどこまでも伸びていく。痺れるような美しさだ。 これまでブルックナーというと「武骨」で「田舎臭く」「野暮ったい」といったイメージがつきまとっていたが、カラヤンのブルックナーは正反対だ。しかし、カラヤンは「恣意的」な表現を排し、楽譜(作曲家の意図)に忠実に「普遍的」な演奏を目指す指揮者であり、これが紛いものであるとは言えない。むしろ、ブルックナーの専門家とされる指揮者の方が、極端なギアチェンジやデフォルメされた表現を多用する。日本では、長い間こうしたかなり個性的というか、癖の強い音楽がブルックナーらしいとされてきた歴史がある。要するに、カラヤンはそうした我々にブルックナーの作品そのものの魅力を開示したとも言える。新たな『規範』の流布といえばよいだろうか?0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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広島のパヴァンヌ | 広島県 | 不明 | 2014年11月17日
これは1971年度のレコードアカデミー賞を受賞した名盤であり,このSACDは演奏の真価を伝えてくれる逸品です。カラヤンの演奏の特徴として音量の等価性の維持とそれに基づく楽句のデリケートな扱い,強烈なダイナミックを上げることができます。カラヤンはそれを積み重ねることによって,このブルックナーをスタイリッシュでスケールの大きな構造物として提示しており、その彫琢を極めた完成度の高さは,聴く者に有無を言わさぬ説得力を持ちます。その意味でカラヤン美学はこの演奏では成功していると言えるでしょう。2008年のTHE COMPLETE EMI RECORDINGと聴き比べました。SACDの優位性は明らかですが,聴感上,CDとの差は大きくはありません。それはこの録音が500Hzを中心に100Hz〜2kHzの帯域にエネルギーが分布し,音の荒れとなる高域成分が少ないためなようです。しかしSACDの音の密度は高く、満点献上に躊躇することはありません。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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