トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > マーラー(1860-1911) > 交響曲全集:第1番〜第9番、第10番『アダージョ』 テンシュテット&ロンドン・フィル(11CD)

マーラー(1860-1911)

CD 交響曲全集:第1番〜第9番、第10番『アダージョ』 テンシュテット&ロンドン・フィル(11CD)

交響曲全集:第1番〜第9番、第10番『アダージョ』 テンシュテット&ロンドン・フィル(11CD)

商品ユーザレビュー

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:30件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2016年10月05日

    テンシュテットが指揮しているロンドンフィルは、間違うこと無く超の付く一流のオーケストラである。スタジオで、更には、ライヴ演奏で、マーラーをはじめ、必ずこれ程指揮者に崩壊寸前まで食らい付き、「クラウスの為ならと」、燃焼壮絶演奏を継続し続けられたオーケストラが、あったろうか。普通、オケが嫌がる、持たない、続かない。やれても、心の奥底からえぐり出される様な響きは、そうは聴かれない。もちろん、録音状態と言うのは、あるけれど。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月25日

    近年様々なライヴ録音が発掘されることによってその実力が再評価されつつあるテンシュテットであるが、テンシュテットによる最大の遺産は、何と言っても1977年から1986年にかけてスタジオ録音されたマーラーの交響曲全集ということになるのではないだろうか。テンシュテットは、当該全集の掉尾を飾る第8の録音の前年に咽頭がんを患い、その後は放射線治療を続けつつ体調がいい時だけ指揮をするという絶望的な状況に追い込まれた。テンシュテットのマーラーの交響曲へのアプローチはドラマティックの極みとも言うべき劇的なものだ。これはスタジオ録音であろうが、ライヴ録音であろうが、さして変わりはなく、変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、猛烈なアッチェレランドなどを駆使して、大胆極まりない劇的な表現を施していると言える。かかる劇的な表現においては、かのバーンスタインと類似している点も無きにしも非ずであり、マーラーの交響曲の本質である死への恐怖や闘い、それと対置する生への妄執や憧憬を完璧に音化し得たのは、バーンスタインとテンシュテットであったと言えるのかもしれない。ただ、バーンスタインの演奏があたかもマーラーの化身と化したようなヒューマニティ溢れる熱き心で全体が満たされている(したがって、聴き手によってはバーンスタインの体臭が気になるという者もいるのかもしれない。)に対して、テンシュテットの演奏は、あくまでも作品を客観的に見つめる視点を失なわず、全体の造型がいささかも弛緩することがないと言えるのではないだろうか。もちろん、それでいてスケールの雄大さを失っていないことは言うまでもないところだ。このあたりは、テンシュテットの芸風の根底には、ドイツ人指揮者としての造型を重んじる演奏様式が息づいていると言えるのかもしれない。いずれにしても、本盤におさめられた演奏はいずれも圧倒的な超名演であり、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な凄みのある迫力を湛えていると評価したい。オーケストラはいずれも必ずしも一流とは言い難いロンドン・フィルであるが、テンシュテットのドラマティックな指揮に必死に喰らいつき、テンシュテットとともに持ち得る実力を全面的に発揮させた渾身の演奏を繰り広げていると言えるところであり、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。マーラーの交響曲全集はあまた存在しており、その中ではバーンスタインによる3つのオーケストラを振り分けた最後の全集(1966〜1990年)が随一の名全集と言えるが、聴き手に深い感動を与えるという意味において当該バーンスタインの全集に肉薄し得るのは、本盤のテンシュテットによる全集であると考える。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    エステ荘の噴水  |  岩手県  |  不明  |  2010年09月26日

     テンシュテットのマーラー演奏については、文学的な解釈を展開したい向きもあるようですが、私はもっと単純に、テンシュテットはマーラーが好きで好きでたまらないのだ、と感じています。マーラーの音楽の素晴らしさを伝えたい、だから決して急がずにじっくり丁寧に、場合によっては大胆なデフォルメともいうべき表現をするのでしょう。ただ、同じ「マーラー大好き」なバーンスタインとは世代が違っているからか、客観性は一層増しているようです。このスタジオ録音による全集は「曲によっては録音が酷い」「オケがせめてLSOだったら」「声楽部分が弱い」「聴衆がいる後のライブ演奏の方が一層素晴らしい」といったような難点があり、数多い全集の中で最高との評価は難しいとしても、独自の魅力を持っていることには間違いありません。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    オットー  |  滋賀県  |  不明  |  2010年08月08日

    悲劇的が名演。90年代のライヴもいいがこちらのスタジオ盤のほうがなぜかより熱い演奏だ。完成度も高い。夜の歌は断然ライヴ盤のほうだろう。すみません。6番7番しか聴いてないです。でも悲劇的は自信をもってオススメできます。(悲劇的だけはよく聴いていたので)星はそういった意味で4つにしときます。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    マコシュテット  |  神奈川県  |  不明  |  2010年06月05日

    西側へ壁を越えてやってきたテンシュテット、此れ等の録音に対する思いがひしひしと感じられてしかたがないです。録音の難を乗り越えて?よくぞ残してくれました。と自分に都合のいいようにとらえて、彼の苦悶のマーラーを聞いています。どこまでも聞き手に絡み付いてくるようなヌルヌルしたタコのような演奏(2番)に5点です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    エーテルの風  |  長野県  |  不明  |  2010年06月05日

    テンシュテットはライブ録音が聴きものだと言う。しかし実演を聴いたことのある私としては、「『ライブ』は聴きものだが『ライブ録音』はどんなもんだろう?」という感想を持っている。『ライブ』を聴いた時のことを思い出し「あぁ、ここはこのように鳴っているのだな」といちいち頭の中で変換して、初めて「ナルホド」と納得できるからである。 その点、テンシュテットのスタジオ録音には、また別のアプローチが感じられ、ことこの全集に関しては 完成度が非常に高い。ただ「最高!」と評せないのは… 声楽付きのナンバーが、他の指揮者の名盤に比べてやや弱い気がするからなのだが…

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ムサイシス  |  三重県  |  不明  |  2010年05月11日

    楽想は私にとって理想的(どちらかというとくどいと言うか、バーンスタイン系というか、しかし、効果的にしたり、計算したり、酔ったりのバランスがとてもよく統制がとれている)。 ただ、もうちょっと弦が厚いのが好き。(この厚いははっきり言って、ベルリンフィルのことです)

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★☆☆ 

    ewigT  |  不明  |  不明  |  2010年03月17日

    中心は6と7。当EMI旧録はそれぞれの楽曲を代表する。あとは概ね‘テンシュテット/LPO’に意味があり楽曲などとの相性で問題も多い。3の終楽章(壊滅)。5の終楽章(予想どおりの解釈)。4(平和)。8全体(凡庸)。10は成功例。9は三楽章まで。1は及第点。2は合唱部分で崩壊。聴く者を玄人に限定しないEMIの明快な録音が最大の美点ともいえる。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    eroicka  |  愛知県  |  不明  |  2009年04月29日

    1,2,3,4,5,6,9番などが白眉。オケの技量と分離悪く狭い音場の録音が惜しまれる。ライヴ盤の鬼気迫る表現に比べ薄味だが、今改めて聴いても素晴らしい。この名指揮者が鬼籍に入った以上、再録音が望めないのが残念であるし、先見のないレコード資本に対しても腹立たしい思いがする。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    guinness  |  kawasaki  |  不明  |  2008年12月29日

    マーラー全集が、テンシュテッドの名演が5000円台で買えるのは極めてお得です。 今回正月連休を使って、久しぶりに全曲聴いたけど、テンシュテッドの良さは、情熱と客観性の中庸を取っていることではないかな? 個人的には1番、5番、8番が特別好きな演奏です、もちろん他の演奏も素晴らしいけどね。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    マラー  |  フクイ  |  不明  |  2008年07月09日

    第9から恐る恐る聞き始めましたが素晴らしい全集です。一緒にいた子供が、マーラーらしいマーラーだと言ったので驚きました。作曲家の本質を捕らえた演奏は素直な子供の耳に響くのですね。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2008年07月06日

    私はLPOスタジオ録音マーラー シンフォニーの内 第1番しか 持っておりません。LP購入時テンシュテットという指揮者の詳細は知らずマァ代表曲から入って行こうとしたのですが、ゆったりした曲運びには 注目しました(マーラーでの セカセカした演奏は一般的ではない)。「こんなもんだろう」という具合で例えば往年の名盤ワルター/CBS交響楽団 のような「灰汁・抉り」が 感じられずLPOの育ちが出た 盤という感想を持ちました。 ライブのテンシュテット/LPOには及ばないけれど全集としてはアイデンティティの一翼を担ってはいるのでしょう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    北関東のヤツ  |  群馬県  |  不明  |  2007年11月20日

    久しぶりに聞き直しましたが,やはりスケール感のあるすばらしい演奏です(第2番以外).どの曲でもテンポが前のめりになることがなく,ゆったりしていて,テンシュテット独特のすばらしいマーラーだと思います.なお,気になる点がひとつ.第2番がとても録音が悪く冴えない演奏に聞こえてしまいました.今発売されているセットでもそうなのでしょうか?

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    くろきち  |  埼玉県  |  不明  |  2007年11月04日

    私が、いままで聴いたマーラーのなかで、一番優れたものでした。残念なのは、輸入盤だからなのか、輸入廉価盤だからなのか、一度目に届いたのが、11枚中1枚不足。カスタマーサービスに連絡したところ、約1週間後、来たのを開封したところ、今度は1枚多かった。多分、たまたま運が悪かったのだろうが、演奏が大変素晴らしものだけに、EMIのずさんな製品作りに多大なる疑問が残る。 ただし、他のレビューにもあるとおり、演奏は素晴らしい。ブラヴォー!テンシュテット!!

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    てつ  |  千葉市  |  不明  |  2007年09月22日

    私もこの指揮者の特徴が最も出ているのは10番のアダージョだと思います。モノローグに始まりクラスターを経て浄化されていくこの曲の全てを語っています。他の曲も凄い。テンシュテットの情念は綿密に計算された上に乗っているから凄い。他の指揮者の演奏を聴いていると、常にこのテンシュテットの全集と比較してしまうくらい凄い。この演奏は相対的に聴くとさらに光を放ちますね。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:30件中1件から15件まで表示