Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない 角川EPUB選書
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DJもちお | 東京都 | 不明 | 2021年04月25日
タイトルから分かる通り、自動運転が実用化に向けて走り始めたとき、自動車業界はどうなっていくかを語ることが流行っていた。いや、2021年の今でも流行っている。そこで、テクノロジー企業の代表格であり、自動運転を積極的にアピールしているグーグルの動向を分析し、自動車業界がどのようになっていくかを予測している。スマートフォンの成長の過程で単なる電話からネットワークを形成し金融決済機能までを1つの経済として成立させつつあるように、自動車は単なるハードから社会インフラへと変わらざるを得ず、どの企業も社会インフラ構築を目指すこととなる。実際、トヨタは明確に自動車会社からの脱却を明言し、モビリティカンパニーとしてスマートシティの建設を重点政策としている。また、本書で着目すべき点は経営指標の観点から、日本企業はトヨタをベンチマークとすべきではないと指摘したことだ。これは今後の競争先がgoogleに代表されるテクノロジー企業となれば利益率の桁がまったく違うし、ビジネスモデルが変わるとそれまでの美点が弱点になることも多いからだ。さらにエネルギー関係の話も本書では含まれているが、風呂敷が大きく広がり、これは正直googleというよりも米国のエネルギーの需給関係なんかも踏まえての議論のほうが深い話になりそうだ。いずれにせよ、読み応えたっぷり、かつ、大きな方向性としては全く外れていない本書は自動車関係者必読であろう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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