ピアノ・ソナタ全集(第1回録音) ヴィルヘルム・ケンプ(8CD)
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ミカ | 東京都 | 不明 | 2020年10月26日
ケンプと小菅優さんの全集を一緒に手に入れました。聴いてみますと、二人の演奏の違いが驚くほど大きいことに気づきました。 ケンプの芸術家としての心に響く演奏に対し、小菅さんの演奏は1音楽家のものと感じます。ピアノで仕事している方の感想を聞くと、小菅さんのテクニックは完璧、とのことでした。ですが、ぐっと引き寄せられる感じがなく、物足りません。 ベートーヴェンに感動したいときはケンプを、BGM的に流しておくときは小菅さんを聴く、そういった使い分けとなりそうな気がしております。 小菅さんの演奏を聴きたいと思うことはあるかと思います。ですが、そこに生まれるのは感動ではなく、清々しさのようなものではないかと思います。 何がこのような大きな違いを生むのか、私にそこまでは分からないのですが、正直なところを感想として記載させていただきます。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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SEGOVIA | 愛知県 | 不明 | 2016年12月03日
ステレオ盤も良いですが、こちらもケンプらしさ十分で、技術も優れており最も充実した時期だったのではないでしょうか?2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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M | 愛知県 | 不明 | 2011年09月25日
全集も色々と買ってみたが、特徴的な魅力を指摘できないのに何故か個々の曲を聴こうとする場合、食指が動くのがこの全集。その理由をあえて理屈をつけてみる。まずピアノソナタ全曲の見方として楽聖へ到達する過程としての研鑽、発展の記録ということがあるだろう。なるほどそういう意識で聴いても納得できるものはある。が、楽聖の若書きという聴き手の意識が曲を前にして心にかみしもをつけさせていたとう事がありはしないか?当ケンプの演奏は聴き手をそういうものから開放してくれる。この人にとってはベートーヴェンもショパンやシューマンと同じような身近な音楽としてとらえられているのではないか。かつては<技術の不足を精神で補おうとする傾向が強い>(吉田秀和氏)等と評された時代もあったが、そういう表現があまりピンと来ない位、時代が変化したのだろう。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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eroicka | 不明 | 不明 | 2010年02月10日
有名なステレオ盤と一緒に聴いてほしい名演。ざっくりいえば、技と若さを重視するならこのモノラル盤で、解釈の深さと録音の良さを重んじるならステレオ盤だろう。無論、ステレオ盤とても技術的破綻はみられず、人にはステレオ盤を勧めるだろうが、若々しい心技体のキレはこちらのモノラル盤も捨てがたい。ほとんどは1951年の録音だが、ほぼ同時期に録られたバックハウスのDECCA旧盤のモノラル録音よりも、はるかに優れた音で、DGの技術陣のすばらしさには頭が下がる。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 2006年03月09日
ベルリン学派の音楽の作り方を堪能できる。速めのテンポで、ベートーヴェンを凝縮した音世界に作り変える。結果、物語とか雰囲気が見事に整理され、音が前面に出てくるため、聴く人が何を求めるか?で聴こえるものが変わってくる。自分が何を求めているか、それを映す鏡のような演奏。ただ、極上のレガートを聴きたければ、ステレオ盤のほうが良い。戦後、速いテンポをとるピアニストが多いが、ケンプのように成功している例は稀で、ほとんどが「間が持たない」「内容がないから勢いで押すしかない」に終始している。ケンプは本当に凄い人だった。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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風の呪文 | 横浜 | 不明 | 2004年10月02日
昔、初めて買った「ハンマークラヴィーア」が、ケンプのステレオ盤だった。今好きなギレリスやグルダとは、技巧の点では比較にならないけれど、この人の「草書」のベートーヴェンには、他に代え難い魅力を感じる。今となっては、誰にもお勧めとはいかないと思うけれど。モノですが、音はしっかりしています。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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