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CD 20th Century Americana : Stokowski / Tommy Dorsey(Tb)Abato(Sax)etc

20th Century Americana : Stokowski / Tommy Dorsey(Tb)Abato(Sax)etc

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  21/February/2023

    レオポルド・ストコフスキーが同時代のアメリカの作曲家の作品を演奏したライヴ録音を集めたもの。 3作品収録されているがいずれも何かしら初演時のものと貴重である。 まず最初の1曲はナサニエル・シルクレット作曲のトロンボーン協奏曲。 1945年2月15日に、ニューヨーク市交響楽団を振ったこの演奏は世界初演時のもの。 作曲者シルクレットはニューヨーク交響楽団やメトロポリタン歌劇場、スーザ吹奏楽団などでクラリネットを吹き、また指揮者としても活躍した。 作曲家としてはトロンボーン協奏曲が有名で他にも録音がある。 ここでソロを取ったトミー・ドーシーはスウィング・ジャズ黄金期に活躍したジャズ・トロンボーン奏者。 作品はクラシックというよりもジャズのテイストを取り入れた曲なのだが、第3楽章は特にそうだ。 この3楽章はまさにジャズ・プレイヤーにしか出来ない演奏である。 また第2楽章の美しいトロンボーンの音色は、センチメンタル・ジェントルマンと言われたドーシーならでは。 ストコフスキーとニューヨーク市交響楽団の演奏はソロを引き立てているためかあまり目立たないがある意味これが正解なのだろう。 また曲の冒頭と中間部に解説付きで、観客が曲が始まる前から異様に盛り上がっており、最後の曲に至ってはフライング拍手まで収録、当時の熱気がよく伝わってくる。 2曲目はモートン・グールド作曲のラテン・アメリカン・シンフォネットで、トリノ・イタリア放送交響楽団を振ったイタリア初演時の録音だ。 グールドのクラシック作品の中では比較的有名で音源はまだあるこの曲、この演奏はイタリア初演ということもあってか、真摯に振っているのは分かるが、ワルチャのような打楽器が活躍する曲はもう少し暴れても良かったと思う。 悪くはないが後一歩と言ったところだろうか。 3曲目はポール・クレストンのサクソフォン協奏曲を、ハリウッド・ボウル交響楽団を振り、ジェームズ・アバトが吹いたもので、西海岸初演の録音との事。 初演の翌年の演奏で、これも1曲目同様、ソロのアバトが聴き物。 音量がしっかりとして、表現力が凄く、名前はまだ知られている割にあまり録音のないこの曲の代表的音源と言えるでしょう。 ストコフスキーと、ハリウッド・ボウル交響楽団も中々の伴奏で良い。 いずれもかなり古い録音だが、年代を考えれば状態は良い水準で復刻されており、ヒストリカル録音に慣れていれば問題ないだろう。

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