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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲全集 クーベリック&バイエルン放送響(10CD)

交響曲全集 クーベリック&バイエルン放送響(10CD)

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  • ★★★★★ 

    白文鳥  |  愛知県  |  不明  |  2021年07月19日

    ブルーレイ・オーディオのおかげで、休日は朝スイッチオンで「巨人」の序奏が始まり、昼を過ぎた頃、大好きな3番の第5、第6楽章をじっくり聴き、夕闇が迫る頃、第9番から第10番へ。こんな暮らしができるようになるとは、マーラーを聴き始めた頃には想像すらできなかった。しかも演奏は、クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団。70年代来日した折の、ベト7のホルンの響きとアンコールでのスラブ舞曲ハ長調の躍動感に感動して以来、大ファンです。当時、レコ芸等で評価がそれほど高くなかったのを不思議に思っていたものです。

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  • ★★★★★ 

    ハッチ  |  愛知県  |  不明  |  2021年03月20日

    8番千人の交響曲はベスト盤。 私の最後の晩餐として人生最後に聴きたい 天使に会える曲。 逆境にあえぐとき、こころが折れたとき この曲によってどれだけ救われたか。 マーラーの8番だけで40種類以上のアルバムを持っているが、 ベストがクーベリック盤。

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  • ★★★★★ 

    三浦大根  |  神奈川県  |  不明  |  2021年03月16日

    昔のレコード評論誌ではクーベリックのマーラーは「ボヘミアの香りがする田舎臭いマーラー」と評されていました。 いや、とんでもない! 対位法を抉りに抉った急進的な演奏です。 だいたいクーベリックは近現代曲も多く取り上げてるから「ボヘミアンな」演奏になるはずがありません。 当時の評論家はいったい何を聞いていたんでしょう? 本当に素晴らしい演奏ですよ。

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  • ★★★★★ 

    ゆっきー  |  千葉県  |  不明  |  2021年03月07日

    マーラーのLPはアバド、シカゴ響の1番を持っている。それ一枚だけだ。他も欲しかったのだけれども当時2枚組は高かった。新譜はどれも5,000円以上が相場であった。クーベリックが安かった。一つの楽曲に複数枚のLPを買う予算などないから、安くても買うのには慎重だった。あれこれ考えているうちにCDが市場に出回るようになった。マゼールVPOの5番が一枚組で三千円というのは衝撃的な価格であった。あれから三十五年、時代は大きく変わった。LPであればマーラー全集をボックスで買うなど考えにも及ばなかったに、今回のクーベリックの全集は何としたことか。10枚のCDと1枚のBDAを五千円弱で手にした。この価格であれば、BDA1枚でも購入していた。良い時代になった。うまく言えないけれどもちょっとだけ昔が懐かしくなった。カタログを眺めている時もまた楽しかった。 演奏はどれも極上。低音が弱いと感じたので、プリメインアンプとウーファの低域を増量した。一つだけ文句を言いたいのは、箱の硬さ。もうちょっとだけ蓋の方を大きくつくらないとダメ。開けるときに何度となく手を滑らせ、爪で箱裏を傷つけてしまった。自分で箱にビニル紐を取付け開けやすくしている。

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  • ★★★★★ 

    naoko  |  鳥取県  |  不明  |  2019年01月28日

    リマスターの表記はブックレットにはなかったけど、あれあれ、他の方も言われるとおり、生々しい音がするぞ。しかも、CDの方で。むかしの印象は、とことん地味!それがよかった。でも、今回のCD、クーベリックの虚飾のないアプローチはそのままに、音がいろんなところから飛び出して来る印象!もちろん、楽器配置が明確になっているという点で。自分の耳が単に変わってしまったのかもしれないが、オーディオ的にもおもしろい録音となった。

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  • ★★★★★ 

    ぴたすみん  |  大阪府  |  不明  |  2018年12月08日

     ようやく全集のハイレゾ版が出たので、思わず買っちゃいました。でも、BDだけでよいのにな…なんて思ってしまいますね。でも、昔のLPジャケットと同じ紙ジャケットにCDが入ってるのは、ちょっと郷愁をそそるというか、感慨深いものがありますが。私事で恐縮ですが、まだお金のなかった学生の頃、バーンスタインやショルティのLPは高かったので、クーベリック先生にはお世話になりっ放しでした。なんと言っても、安かったのでね。でも、そのお陰でマーラーのことが嫌いにならずに済みました。なんだか良く判らないけど、国内の廉価盤のクーベリックやセル、ホーレンシュタイン、遅れて出たノイマン、外盤のベイヌム、アブラヴァネルなどの方がよほどお財布に優しいし、良い演奏だと思ってましたから。どの演奏も独りよがりじゃないところが共通してます。私にとってはこの全集中での白眉は8番です。大編成にも関わらず大仰でなく、大らかなところが曲想に一致していますし、なにより第2部、浮遊せる聖母の登場の場面は、他のどんな演奏も敵わないと思います(私にとって…ですが)。後年のライブ演奏でもいいのですが、今回のBDで、やはりこっちだな…と思いました。我が家に到着して、やはり真っ先に聴いてしまいましたね。今までのCDに比べると、音質は向上していて、妙に生々しく感じます。(シングルレイヤー版は未聴だけど…)まあ、私みたいなノスタルジーを感じる人向けの企画なんでしょうけど。

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  • ★★★★★ 

    ビアだる太郎  |  愛知県  |  不明  |  2018年12月07日

    これは素晴らしい!元々1曲の構想だった3番と4番が1枚で続けて聴けないかと願っていたが、まさか、全曲が1枚で聴けるとは大感謝です。ショルティやバーンスタインだけでは補完できない、素朴なボヘミアの香りが聴ける唯一の盤として、今後も同様な演奏が現れないと考えられるだけにその存在価値は大きいです。ただ、録音自体はHifi志向ではなく大太鼓もしょぼくオーディオ的快感は求められません。ブルーレイの音は、テープヒスがやや目立ちますが、楽器の質感やホール一杯に拡がる音場感が自然でより音楽に深く浸れます。9番の最期に音が消える瞬間など息を呑むほど美しいです。CDの方は、聞かなくてもオリジナルのクリムトジャケットを飾って置くだけでも楽しいです。不満を言うと、CDの3番がレコードと同様に5楽章の次に盤面を代えないといけないのと、ディースカウとの「さすらう若人の歌」が入っていないことでしょう。

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  • ★★★★☆ 

    広島のパヴァンヌ  |  広島県  |  不明  |  2014年04月25日

    クーベリックのマーラーはこれを高く評価する人は多く,確かにこの演奏には美しい部分やアグレッシブな表現が多々見られますが,数々の名演がある中ファーストチョイス向きとは言えないようです。それはCD化当初から音質がごっそり魅力を失っていた(私はEQが手放せない)だけでなく,バイエルン放送響の特徴ある金管群が後年の輝かしい完成度を獲得していないこと,解釈の完成度が今一歩と思われる部分が散見されることによります。たとえば曲によってはtpやHrのピッチに少しズレがあってしばしば不協和音を作り,他の楽器や全体の響きにうまくブレンドしにくいのです。また,木管群も美しいハーモニーを作るには音程がぴったりと合っていない部分も見られます。マーラーの複雑な楽譜を筋の通ったものへと昇華し表現へと結びつけるクーベリックの非凡な才能は明らかですが,同時代録音のクレンペラーやバルビローリといった大御所ほどの高みには達していないというのが正直な所です。この10年あとの同コンビによるマーラーならば,より完成度が高くこなれた演奏を聴くことが可能なはず。70年代後半の同コンビの演奏は凄みがありましたから。クーベリックの解釈は,速めのテンポをとることによって率直な演奏という印象を与えがちですが,その実くっきりとしたテンポ変化や抑揚をつけ,多くのマーラー演奏とは違って極めて柔軟で流動的です。そのためスケール感は失いがちで,時に完成度も犠牲にされる場合があります。しかし,たとえば4番や7番などは独特の美しさを持ち,一聴の価値があるでしょう。また1番や5番などもまずまずの好演と言ってよいのではないでしょうか。今となってはこのコンビの成熟期前のレコーディングであったことが残念です。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年07月02日

    本盤にはクーベリックが1967年から1971年という短期間で完成させたマーラーの交響曲全集がおさめられている。本盤の録音当時は、近年のようなマーラーブームが到来する以前であり、ワルターやクレンペラーなどのマーラーの直弟子によるいくつかの交響曲の録音はあったが、バーンスタインやショルティによる全集は同時進行中であり、本全集は極めて希少な存在であったと言える。そして、本全集は既に録音から40年が経過したが、現在においてもその価値をいささかも失うことがない素晴らしい名全集と高く評価したいと考える。本演奏におけるクーベリックのアプローチは、ある意味では極めて地味で素朴とも言えるものだ。バーンスタインやテンシュテットのような劇場型の演奏ではなく、シノーポリのような楽曲の細部に至るまで彫琢の限りを尽くした明晰な演奏を旨としているわけではない。また、ブーレーズやジンマンのような徹底したスコアリーディングに基づいた精緻な演奏でもなく、シャイーやティルソン・トーマスのような光彩陸離たるオーケストレーションの醍醐味を味あわせてくれるわけでもない。クーベリックはむしろ、表情過多に陥ったり、賑々しい音響に陥ることがないように腐心しているようにさえ思われるところであり、前述のような様々な面において個性的な演奏に慣れた耳で聴くと、いささか物足りないと感じる聴き手も多いのではないかとも考えられる。しかしながら、一聴するとやや早めのテンポで武骨にも感じられる各旋律の端々から滲み出してくる滋味豊かさには抗し難い魅力があると言えるところであり、噛めば噛むほど味わいが出てくる演奏ということが可能であると言える。地味な演奏というよりは滋味溢れる演奏と言えるところであり、とりわけ、マーラーがボヘミア地方出身であることに起因する民謡風な旋律や民俗的な舞曲風のリズムの情感豊かで巧みな表現には比類がない美しさと巧さがあると言える。いずれにしても、近年の賑々しいマーラー演奏に慣れた耳を綺麗に洗い流してくれるような演奏とも言えるところであり、その滋味豊かな味わい深さという点においては、今後とも普遍的な価値を有し続ける至高の名全集と高く評価したい。なお、クーベリックはスタジオ録音よりも実演でこそ実力を発揮する指揮者であり、本全集と同時期のライヴ録音が独アウディーテから発売されている(ただし、第4番と第10番は存在していない。)。当該独アウディーテ盤は、本全集には含まれていない「大地の歌」やSACD盤で発売された第8番など魅力的なラインナップであり、楽曲によっては当該ライヴ録音の方が優れた演奏がないわけではないが、オーケストラの安定性などを総合的に考慮すれば、本全集の価値はなお不変であると考える。録音については、私は1989年に初CD化された全集を所有しており、それは現在でも十分に満足し得る音質であると言える。もっとも、その後一部の交響曲についてはリマスタリングが行われたようであるが、クーベリックによる貴重な遺産でもあり、今後はSHM−CD化、さらにはSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに求めておきたいと考える。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月25日

    本盤にはクーベリックが1967年から1971年という短期間で完成させたマーラーの交響曲全集がおさめられている。本盤の録音当時は、近年のようなマーラーブームが到来する以前であり、ワルターやクレンペラーなどのマーラーの直弟子によるいくつかの交響曲の録音はあったが、バーンスタインやショルティによる全集は同時進行中であり、本全集は極めて希少な存在であったと言える。そして、本全集は既に録音から40年が経過したが、現在においてもその価値をいささかも失うことがない素晴らしい名全集と高く評価したいと考える。本演奏におけるクーベリックのアプローチは、ある意味では極めて地味で素朴とも言えるものだ。バーンスタインやテンシュテットのような劇場型の演奏ではなく、シノーポリのような楽曲の細部に至るまで彫琢の限りを尽くした明晰な演奏を旨としているわけではない。また、ブーレーズやジンマンのような徹底したスコアリーディングに基づいた精緻な演奏でもなく、シャイーやティルソン・トーマスのような光彩陸離たるオーケストレーションの醍醐味を味あわせてくれるわけでもない。クーベリックはむしろ、表情過多に陥ったり、賑々しい音響に陥ることがないように腐心しているようにさえ思われるところであり、前述のような様々な面において個性的な演奏に慣れた耳で聴くと、いささか物足りないと感じる聴き手も多いのではないかとも考えられる。しかしながら、一聴するとやや早めのテンポで武骨にも感じられる各旋律の端々から滲み出してくる滋味豊かさには抗し難い魅力があると言えるところであり、噛めば噛むほど味わいが出てくる演奏ということが可能であると言える。地味な演奏というよりは滋味溢れる演奏と言えるところであり、とりわけ、マーラーがボヘミア地方出身であることに起因する民謡風な旋律や民俗的な舞曲風のリズムの情感豊かで巧みな表現には比類がない美しさと巧さがあると言える。いずれにしても、近年の賑々しいマーラー演奏に慣れた耳を綺麗に洗い流してくれるような演奏とも言えるところであり、その滋味豊かな味わい深さという点においては、今後とも普遍的な価値を有し続ける至高の名全集と高く評価したい。なお、クーベリックはスタジオ録音よりも実演でこそ実力を発揮する指揮者であり、本全集と同時期のライヴ録音が独アウディーテから発売されている(ただし、第4番と第10番は存在していない。)。当該独アウディーテ盤は、本全集には含まれていない「大地の歌」やSACD盤で発売された第8番など魅力的なラインナップであり、楽曲によっては当該ライヴ録音の方が優れた演奏がないわけではないが、オーケストラの安定性などを総合的に考慮すれば、本全集の価値はなお不変であると考える。録音については、私は1989年に初CD化された全集を所有しており、それは現在でも十分に満足し得る音質であると言える。もっとも、その後一部の交響曲についてはリマスタリングが行われたようであるが、クーベリックによる貴重な遺産でもあり、今後はSHM−CD化、さらにはSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに求めておきたいと考える。

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  • ★★★☆☆ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2011年04月29日

    マーラーって本来こんな感じだったのかもしれないと思いました。ドボルザークを聴いているような感じを受けました。現代的なキンキンしたマーラーを聴いているとマーラーの素朴さや温かさを感じます。

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  • ★★★★★ 

    メヌ  |  神奈川県  |  不明  |  2010年05月08日

    10年ほど前に購入したクリムト画の同全集を持っていましたが、音質が良くなっているとのことで、こちらを購入。当方のシステムでは音が落ち着いていて満足。クーベリックのマーラーはつくりものめいたところがなく、ノスタルジーがあって一番の好物です。

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  • ★★★☆☆ 

    j.ensore2009  |  茨城県  |  不明  |  2009年07月07日

    演奏は「最高」。 当バージョンは、LPより硬くきつい音質なので、クーベリックの弦楽器独特の有機的な柔らかさがかなり減じている印象です。

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  • ★★★★☆ 

    かんぱねるら  |  川崎市  |  不明  |  2008年12月27日

    素晴らしい全集です。 クーベリックはマーラーを振ると個性が全面に出ます。この録音でのBRSOのくすんだような素朴な音色はVPOやBPOを聴き慣れた方からは下手に聴こえるかも。ある時は滑稽に、ある時はシリアスにマーラーの音楽の一面を描きだしています。クーベリックらしい独特の語り口、リズム感をこのオケは完全に消化しています。二度とこのようなマーラーは聴けないかも。録音から40年近く経ちますが、価値が薄れない全集です。

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  • ★★★☆☆ 

    eroicca  |     |  不明  |  2008年11月14日

    昔、廉価版LPで聴き潤いのない音質が不満だったが、CDでは著しく改善された。演奏は妙な衒いがなく1、3、4番などはよいが、6番などは解釈の地味さや造形の生硬さは否めない。当時のBRSOの田舎臭い響きがマイナスだ。前後して全集が出たバーンスタインに解釈の妙味や覇気で劣り、ハイティンクよりオケや録音の魅力が薄い。Auditeあたりから出ている一連のライヴが、この巨匠の真骨頂を伝える。

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