女のいない男たち 文春文庫
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座頭 | 兵庫県 | 不明 | 2021年04月22日
大切な女性の喪失は、村上春樹文学に繰り返し(欠かさず?)登場する、物語の重要な構成要素。この短編集では、他の要素をできるだけ排除して「女性の喪失」に純化させた、ユニークな試み。抑えた表現で、時にはユーモアも交え、男の悲しみを描く手腕は見事。ヘミングウェイやフィッツジェラルドの短編を思わせる、わかりにくいオチも、村上春樹の真骨頂!0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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3rdwind | 東京都 | 不明 | 2021年04月11日
この本も喪失感を僕のココロに残していった。それは心に残り続けるワードのせい?例えばこの本の「独立器官」に。 「僕らが死んだ人に対してできることといえば、少しでも長くその人のことを記憶しておくくらいです。でもそれは口で言うほど簡単ではありません」。 タイトルにもなってる「女のいない男たち」も同様に。 「ある日突然、あなたは女のいない男たちになる」。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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さんたろう | 不明 | 不明 | 2021年04月10日
雑誌に発表してきた一連の短編をまとめた掌編集。 村上春樹氏の長編作品に比べると、ライトなタッチで読みやすく仕上げているようにも見える。 しかし、ひとつひとつの短編に含まれる喪失感、断絶感といった底流にあるテーマは読み込むと重厚さがあることに気づく。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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