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オッフェンバック(1819-1880)

DVD 『ホフマン物語』全曲 シュレシンジャー演出、ピド&コヴェント・ガーデン王立歌劇場、グリゴーロ、ハンプソン、他(2016 ステレオ)(2DVD)

『ホフマン物語』全曲 シュレシンジャー演出、ピド&コヴェント・ガーデン王立歌劇場、グリゴーロ、ハンプソン、他(2016 ステレオ)(2DVD)

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    notabene  |  東京都  |  不明  |  2018年12月15日

    1980年ドミンゴ主演で今も名盤の誉れ高いプロダクションの36年後の再演(特典映像は歌手・指揮者・演出家らのインタビューで制作の舞台裏を見せている)。 一番の見処は、旧版ではキャストが分かれていた四人の悪役を名バリトン歌手トーマス・ハンプソンが一人で演じている点で、悠々と楽しそうにやってるのが印象的。あとキャストの中では格が軽くなりがちなズボン役のニクラウス(ミューズ)を演じるケイト・リンジーが、なかなか芝居達者で聴かせるし、美しい!(案の定、オクタビアンも演じていた!)オランピア、ジュリエッタ、アントニアも、イメージにはまる歌唱であり、ビジュアル。演出は基本的に同じで、今ドミンゴ盤を観ると画質の粗さにびっくりするので、コベントガーデンの名舞台を克明に観られるのは買いだろう。 疑問なのは序幕。冒頭のオケの全奏の響きが薄くリズムも平板で、ノリが悪いこと。ホフマンが失恋と酩酊で廃人めいてるのはいいとして、声も弱々しくなってしまうのは本作の求心力を損なう。中間幕では若々しいホフマンなので演出の意図はわかるのだが、同じように尾羽打ち枯らしたような風情でも観客の心をつかんでしまうドミンゴとの差を感じた。そして、1980年盤を見直してもっとも驚くのは、序幕のアップテンポ気味な躍動感あるプレートルの指揮ぶりで、これがドラマにも生彩を与えているのが手に取るようにわかる。新盤も尻上がりによくなり観客の盛り上がりも出てくるが、最初から、お、これは!という名演奏感があるのは旧版の圧勝である。また画質が劣るとはいえ酒場の場面のリアリズム(いかにも200年前のドイツを想わせて欲しいものだ)も旧盤でないと気分が出ない。ニクラウスがホフマンと対等なパートナーとしてもよさそうな可能性を感じる歌手だけに、昔の演出のコピーではなく、新しいホフマン物語を追求してもよかったのではないか?という感も残る。

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