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マーラー(1860-1911)

SACD 交響曲第5番、亡き子をしのぶ歌 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル、クリスタ・ルートヴィヒ(シングルレイヤー)

交響曲第5番、亡き子をしのぶ歌 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル、クリスタ・ルートヴィヒ(シングルレイヤー)

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    jasmine  |  愛知県  |  不明  |  2023年11月14日

    『カラヤンがマーラーを振る』ということで大いに話題になったものの、リリース時、日本では酷評された。曰く「マーラーにしては美し過ぎる」とか「音楽に没入していない」とか。  当時はマーラーといえばワルターかクレンペラー(作曲者の直弟子)或いはバーンスタインがショルティか、だった。マーラーを理解出来るのはユダヤ系の指揮者だけだ、といった風潮があった。極東の地日本において《本場もの》を有難がるのは無理もないところかも知れないが、同郷人でなければ評価に値しないとまでなると、それは偏狭な考えと言わざるを得ない。また、バーンスタインの独自の芸風がマーラーにフィットすることに依存はないが、狂乱や自己陶酔ばかりがマーラーの解釈とはいえない。  あの頃はブルックナーに関しても、同様な傾向が見られた。『ブルックナーを振れるのは、クナッパーツブッシュかシューリヒト、或いは、ヨッフムか朝比奈くらいのものだ」とされていたのだ。カラヤンはキャリアのごく早い時期からブルックナーを得意とし、重要な節目のコンサートでこれを採り上げ、アメリカ公演や来日公演でもプログラムに組み入れ、聴衆を興奮の坩堝に陥れた。本場ヨーロッパでは、リッカルド・ムーティが述懐しているように、カラヤンのブルックナーは「まるで神の声を聞くようだ」と絶賛された。私も、ブルックナーの8番を、カラヤン以上に見事に演奏し切った例をを挙げるのは難しい。ところが、日本の評論家諸氏は、カラヤンのブルックナーは「都会的過ぎる」とか「洗練され過ぎる」として批判した。  素人ならいざ知らず、プロの批評家であるならば、好き嫌いを超えて優劣でクリティークすべきと思うが、客観的な判断より主観的な見解を示すことの方が先に立つような評論が罷り通っていた。  話をマーラーに戻す。巨匠の時代が終わりアバドやラトル、マイケル・ティルソン・トーマス等の個性的なマーラーが登場し、また、HIP系の演奏様式が古楽やバロック音楽のみならず、古典派やロマン派の音楽にも適用されるようになると、従来の偏った見方は通用しなくなった。さらに、カラヤンの没後何周年かの企画で発売された「カラヤン・アダージョ」に収録されたアダージェットがヒットし「美しいマーラー」が支持を得るとともに、当盤の価値や意義も見直されるようになった。  こうしてようやく客観的で正当性のある評価判断が下されるようになるわけだが、それでは、カラヤンのマーラーの評価や如何に? と問われれば、当然のことだが、特Aクラスの名演ということになろう。勿論、バーンスタインやワルターも素晴らしい。しかし、マーラーはそれだけではない。近年では、初演時の楽器や奏法を取り入れた演奏も試みられるようになり、多面的な見地からマーラーの音楽にアプローチすることが可能になった。そして、それぞれの演奏の(欠点を指摘し合うのではなく)美点を見出しそれを受容できるというように、聴き手側も成熟を遂げた。  マーラー・ルネッサンス以後、混沌や異型、没入や狂乱といったグロテスクなマーラーばかりではなく、古典的、普遍的なマーラー、精緻に磨き抜かれたマーラーもところを得て、その音楽の理解も一層深まったということなのであろう。喜ばしいことである。

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    昭和の名盤楽派  |  東京都  |  不明  |  2021年10月03日

    やはり今でも遜色のない名盤であると言っても過言ではないであろう。1970年代中頃ショルティ、インバル、アバドやメータ等が先を競って録音していた所謂マーラー・ルネサンスの時期のひとつのトピックとしてカラヤンのマーラーとして話題となった演奏である。優秀な録音とベルリンフィルの機能美が十分に発揮されており、マーラーの5番とは如何なる曲かというのを当時中学生であった私に明確に示してくれた演奏として個人的にも思い出深い演奏である。現在に至るまで数多くのこの曲の録音がリリースされてきたが、ひとつのスタンダードとして永く大事に手元に置いておきたい1枚である。

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    去りゆくからす  |  北海道  |  不明  |  2019年06月30日

    演奏に関しては40年以上前、中学の時お年玉で買ったLPの頃から親しんでます。ジャケットの中頁にC・ルートヴィヒとカラヤンのツーショットの写真が載っていて高級感もあり、特に3・5楽章は目の覚めるような鮮やかさが素晴らしく、毎日聞いていました。 願わくば2枚組になってもいいので通常CD盤で、この形のまま出して欲しいと切に願います。現行盤は、ジャケットの部分を斜めにしてみたり、カプリング曲を省いたためロゴもすっぽ抜けたりと、悲しいです。 大地の歌も同じ虹の緑のジャケットでリュッケルト歌曲集も入れて復活してくれたら、絶対買うのにな〜。

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    koj***  |  北海道  |  不明  |  2018年02月21日

    マーラー第6番の再発日を強く望みます。 発売当日に届きました。第5番は、通常CD盤、ブルーレイ・オーディオ盤を持っていますが、このSACDシングルレイヤー盤も格別です。紙ジャケットも美しく仕上がっており大満足です。演奏、音質とも素晴らしく1970年代の録音とは信じがたく、これ1枚で最新録音の演奏も不要になるほどです。ブルーレイ・オーディオ盤も素晴らしいのですが、拙宅では面倒な機器の切り替えが必要になるので、通常はSACDを聴くことになりますが、このSACDの方がややパワフルに感じます。但し再生機器系統がやや異なるので、気のせい程度です。 カラヤンのマーラーSACDシングルレーヤー盤は、既に第9番を購入し、今後第4番も発売になるので期待しております。ただ一つ気がかりなのは、数年前に発売され現在入手困難な第6番が再発売されるか、ということです。当時は第6番が苦手で購入をスルーしたのですが、その後カラヤンの通常CDで気に入り、今となっては後悔の日々です。メーカーさん、是非ともこのシリーズでの第6番新発売をお願いします。

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