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ユビュ さんのレビュー一覧 

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     2021/04/09

    KO大学現役入学というので、頭いい子だと思って注目してたけど、クイズ番組でたまに見かけて思ったより正解しないのはアイドルらしい可愛げがあって猫かぶっているところもあるんだろうと感じていた。歴史好きを武器にする、とばかりに歴史本の出版にこぎつけたようで、早速に(だが3刷りだったかな)購入し読んでみた、読みやすい。ラジオ番組の採録という形態で応仁の乱から太宰治まで14テーマが選ばれている。太宰も歴史上の人物になってしまうとはね。そこは若さの勢いなのか、こちらの年齢が行き過ぎているのか。『風と共に去りぬ』(1939)公開の時にはまだ南北戦争を経験した人がまだいたらしい。まあしかし個人的に同時代を生きていた人ではないし作品は古典の域にあることを思うと歴史上の人物なのだと気付かされた。そういう意味で発見も多いし知らなかったことも多くて面白い本だった。蒲生氏郷とか伊能忠敬についてはNHK大河ドラマにしたらどんなストーリーになるかという視点で語られていて分かりやすい。他の人物でも応用できそうだ。ラジオ収録の後に山崎自身の執筆になるエッセイが収められている。各テーマにそって感想とか身辺について語っているんだが、これがなかなかおじさんには重かったかな。

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     2018/05/14

    東野作品は本格推理ものであればあるほど題材が地味になる。直木賞の『容疑者Xの献身』はその典型だった。なので映画化する時に福山教授が実験するド派手な金属の接触による爆発実験シーンが冒頭に必要とされた。その一方で、理工系作家東野の想像力のままに生みだされるファンタジー系、ないしSFの領域に入るような作品群もある。『ラプラスの魔女』はどっちつかずな印象が残った。雪山での事故が殺人事件だったのかどうかの真相にナビエストークス方程式がからんでくる。これは「流体力学に関する、未だ解かれていない難問」(p375)だという。ラプラスの悪魔、及び魔女のカップルはこの難問を解けてしまういわば天才少年少女なのだ。その悪魔が失踪したとなれば真相は簡単に分かりそうなものだ。映画で櫻井が演じる青江教授は言葉の真の意味で狂言回しでしかない。ネタバレなので書きはしないが解決の仕方もなんとなく釈然としないものだった。

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