アマンダ・ケイ・マクヴェティ

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牛疫 兵器化され、根絶されたウイルス

アマンダ・ケイ・マクヴェティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622088875
ISBN 10 : 4622088878
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
344p;20

内容詳細

そのウイルスを制御する力を得たとき、人々はそこにさまざまな可能性を見た。ある人々は地球上からの根絶を夢想し国際的な連帯を呼びかけ、ある人々はそれを兵器に変えた。致死性の病原体の最後の世紀を追う。

目次 : 序章 グロス・イル、一九四二年九月/ 第1章 牛疫および疾病制圧のための国際協力の起源/ 第2章 第二次世界大戦における牛疫―GIR‐1/ 第3章 欠乏からの自由―UNRRAの牛疫キャンペーン/ 第4章 発展の仕組み―FAOの牛疫キャンペーン/ 第5章 ふたたびグロス・イルへ―戦後世界の生物戦/ 第6章 牛疫根絶

【著者紹介】
アマンダ・ケイ・マクヴェティ : 歴史学者。2006年にカリフォルニア大学で博士号を取得。マイアミ大学歴史学准教授を経て、マイアミ大学歴史学教授。専門は米国の外交政策と国際組織の歴史。「国際関係・科学・環境問題の交差点」に関心を持つ

山内一也 : 1931年、神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。農学博士。北里研究所所員、国立予防衛生研究所室長、東京大学医科学研究所教授、日本生物科学研究所主任研究員を経て、東京大学名誉教授。日本ウイルス学会名誉会員、ベルギー・リエージュ大学名誉博士。専門はウイルス学

城山英明 : 1965年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。同大助手、東京大学大学院法学政治学研究科講師、助教授を経て、東京大学大学院法学政治学研究科教授。2010年〜2014年に東京大学政策ビジョン研究センター長、2014〜2016年に東京大学公共政策大学院院長を務める。専門は行政学、国際行政論、科学技術と公共政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こーた さん

    ひとつのウイルスを根絶することは、かくも長く険しい道のりなのか。この牛疫をめぐる物語を読むと、新型コロナウイルスの克服など遠い夢物語のようにおもえてくる。大戦ののちに復興支援があり、冷戦による駆け引きを挿んで開発援助へ。戦争と連帯。ウイルスの打倒は、そのいずれが欠けても不可能だったのかもしれない。日本の研究者が果たした役割は大きい。ウイルスを兵器として用いる。戦中の風船爆弾に、まさかそんな計画が秘められていたとは。国がその科学的な価値をうまく活かせないのだっていつものことだ。翻訳は科学者の手によるが、⇒

  • oldman獺祭魚翁 さん

    不勉強故「牛疫」なる感染症を全く知らなかった。強烈な疫病で数千頭の牛の群れをあっという間に全滅させる力を持ち、19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパを中心に対策がとられている。しかし帝国主義の台頭で東アフリカを中心として大きな損害をアフリカに与えている。日本も大陸への侵攻に合わせ、研究が進み初の不活化ワクチンの開発が行われたり、初めて知ることばかりだ。今COVID19のパンデミックが世界を覆っている。人類はいずれこれも征服していくだろうが、それに伴う差別に抗議する運動も、同様に成功征服していきたいものだ。

  • Mealla0v0 さん

    牛を始めとした動物に罹患する強毒性ウィルス、牛疫。非常に長きにわたり、牛を家畜とする人類を苦しめてきたが、細菌学の発達によりこの牛疫に有効なワクチンが開発された。が、それは単なる希望の始まりではなかった。たしかにワクチンは牛を救い、疫病に対する国際協力をある程度は実現させはしたが、第二次世界大戦によって、既にワクチン製造によってコントロール可能なものとなった牛疫は、同時に敵国の食糧生産に対する生物学兵器と認識されるようになる。戦後の国際協力のなかで牛疫は天然痘に続き根絶されたが、軍事的脅威の認識は残存。

  • takao さん

    ふむ

  • Kazuyuki Koishikawa さん

    撲滅したから天然痘の別名?とか思ったら違った。 読んで行って日本人研究者の活躍も出てきら第二次世界大戦の頃は生物兵器研究での言及の中でも日本の話増えていた。 戦後もしばらくは敵国人として扱われていたとか、その中に重要な研究者として日本人がいていつまでもその扱いしてられなかったとかウィルス対策もままらないな。 赤色は天然痘を追い払うと信じられていて赤色による処置が20世紀まで行なわれていたとか、赤色のどこかで聞いたことある話がここで触れられていたので記憶違いでなかった。

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アマンダ・ケイ・マクヴェティ

歴史学者。2006年にカリフォルニア大学で博士号を取得。マイアミ大学歴史学准教授を経て、マイアミ大学歴史学教授。専門は米国の外交政策と国際組織の歴史。「国際関係・科学・環境問題の交差点」に関心を持つ

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