ジョーン・c・ウィリアムズ

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アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える“真・中間層”の実体

ジョーン・c・ウィリアムズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087860900
ISBN 10 : 4087860906
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p;19

内容詳細

●ハーバード・ビジネス・レビューで最多アクセスを達成した話題の記事が本になった。

家族のため、国の繁栄のために、コツコツと働いてきたのに……。仕事もプライドも奪われた“中流階級”の人々の怒りは、既成の政治を脈々とこなす政治家とメディアに向かった。
世界中に広がるポピュリズムの原動力の一つといえる、ワーキング・クラス(労働者階級)の怒りは、決してアメリカだけの問題ではない!


2016年11月、米大統領選のトランプ勝利は、全世界に、何よりアメリカ自身に衝撃を与えた。嘲笑の対象だったはずのトランプが現実に大統領になる。信じがたい当選劇を支えたのが、ホワイト・ワーキング・クラス(白人労働者層)だ。彼らは、かつて、アメリカの製造業の発展を支え、大企業の工場で日々真面目に働き、家族を養ってきた。彼らにとって大切なのは、家族、地元の友人たちとのつきあいで、仕事のために地元を離れることは考えられない。汗水たらして働くわけではなく、あれこれと指示だけをだす大卒のエリートたちには我慢がならない。自分たちの税金で補助金を得ている貧困層も憎んでいる。いっぽうで、自分の腕で財を築いたトランプを始めとする富裕層のことは決してやっかんではおらず、アメリカン・ドリームの実現者として敬意を抱いているのだ。

エリートとワーキング・クラスの溝は、製造業の衰退でワーキング・クラスが職を失い始めるとますます深くなり、誰からも尊重されず、見捨てられたままだと悲観してきたワーキング・クラスはついに政治を動かすに至った。彼らの怒り、誇り、求めているものはいったい何なのか。

[目次]
第1章 なぜ、階級の話をするのか?
第2章 ワーキング・クラスとは、どんな人々なのか?
第3章 なぜ、ワーキング・クラスは貧困層に反感を抱くのか?
第4章 なぜ、ワーキングクラスは専門職には反感を抱き、富裕層を高く評価するのか?
第5章 なぜ、ワーキング・クラスは仕事がある場所に引っ越さないのか?
第6章 なぜ、ワーキング・クラスは大学に行こうとしないのか?
第7章 なぜ、ワーキング・クラスは子供の教育に熱心に取り組まないのか?
第8章 ワーキング・クラスは人種差別者なのか?
第9章 ワーキング・クラスは性差別者なのか?
第10章 ワーキング・クラスは、製造業の仕事が戻ってこないことを理解していないのか?
第11章 なぜ、ワーキング・クラスの男性は「ピンクカラー」の仕事に就こうとしないのか?
第12章 なぜ、国からもっとも恩恵をうけているはずの人たちが、感謝しないのか?
第13章 リベラル派はこれまでの重要な価値観や支持者を捨てることなく、ワーキング・クラスを受け入れることができるのか?
第14章 なぜ、民主党は共和党に比べて、ワーキング・クラスの扱いが下手なのか?

●解説 渡辺靖氏(慶應義塾大学SFC教授)

【著者紹介】
ジョーン・C・ウィリアムズ : カリフォルニア大学ヘイスティングズ校法科大学院労働生活法センター初代所長。過去四半世紀にわたり女性の地位向上に関する議論において中心的な役割を果たし、ニューヨーク・タイムズ・マガジンでこの分野における「ロックスター的存在」と紹介された

山田美明 : 英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退

井上大剛 : 大正大学、国際基督教大学教養学部卒。翻訳会社勤務を経て、現在フリーランスの翻訳家として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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トランプ大統領の当選時に、民主党側の人が...

投稿日:2021/06/16 (水)

トランプ大統領の当選時に、民主党側の人が反省を持って書いた本。ご本人が共和党支持者に近い出自のパートナーを持っているようで、共和党、トランプ側の人々の心情にも出来るだけ歩み寄ろうとしている。状況把握の大枠は的確で大変参考になったが、分析としてはさらに一歩二歩進んで行かなくてはならないように思える。

kam さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Willie the Wildcat さん

    Political correctnessはあくまで理想であり建前。求めるのは生活。Food stampなどではなく仕事!どの国も同じ。加えて、過渡な政策はReverse discriminationとの批判ともなる。人種と階級などの心理的交錯。挙句、格差の責任転嫁?トランプ大統領の言動が齎した価値観再考の機会。揺らぐ民主主義・システムへの信頼喪失。直面する現実の数々を踏まえた今後の政策と選挙は、各国の試金石ともなるはず。翻訳の問題なのかもしれないが、”階級”とは旧態依然とした響きで本当に嫌な単語である。

  • ステビア さん

    face reality

  • フロム さん

    偽善であると思う。彼女実は本音ベースではワーキングクラスの待遇には無関心。彼女の関心は何故ヒラリーが負けたか?だ。注意深く読めば分かるがこの人に興味があるのは労働者と言う総体であり、労働等の具体的な行為には敬意を払っているが、頑迷な保守性に関しては相当嫌悪感を持っている。その証拠にワーキングクラスのインタビューや価値観の引用に一次情報が全くない。ホントに興味や敬意があればワーキングクラスに接触を図るはずだ。要するに彼女が本著で述べてる主張は手段であって本心ではない。

  • 犬養三千代 さん

    アメリカも日本も同じような状況だなというのが正直な感想。ミドルクラスが没落していき保守化していく。著者は4階級に分けている。超富裕層、専門職エリート、ホワイトワーキングクラス、貧困層。そのうちエリートとホワイトワーキングクラスの対立、いや、文化の違いわを述べる。トランプ大統領が生まれた要因はホワイトワーキングクラスの怒りを民主党が捉えなかったことだと解く。日本でも地元にたむろすマイルドヤンキー。バラバラになっていくのだろう。分断社会。そだね!

  • よっし〜 さん

    アメリカのマジョリティとして存在し、トランプ政権を生んだ原動力「ホワイト・ワーキング・クラス」。格差の固定化がすすみ専門職エリート、中間層、低所得者層にわかれていくなかで、経済力の階層化が異なる階層との軋轢を生みだし、憎しみ合うマインドを醸成し、そこにポピュリズムに傾こうとするアメリカを作り出している源泉があると説く。ハーバード・ビジネスレビューで最多アクセスを記録した好著。課題の指摘にとどまらず具体的な解決策を提示するところに著者の知性と良心が光る。現代アメリカの問題と苦悩を炙り出す一冊。

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