わたしの冬にはなくてはならない1枚となりました。CALLのイントロ好きすぎます...どの曲も甲乙つけがたいのですが、回想がなんとも熱っぽくていい！ライブで聴いた弾き語りも良きでした＆#9825;

ストリングスを率いて実現させた「回想」のライブ映像が貴重。いつもと同じライブの空気も感じられる。ゲストはKIRINJIの弓木氏という共演もうれしい。

メジャーとなって整然とした佇まいある音は、整理されつつも情熱をたたえた音になっており期待を裏切らない。「静かな夜がいい」を繰り返し聞いていたころの思い出がよみがえる。

タイアップが増えて、個人的にはどうしてもシングル然とした曲からかつての尖りを感じにくい残念さはある。しかし澤部氏の弾き語りライブでのギターは益々激しさを増しており、真骨頂はこちら。初回盤の弾き語りverではその勢いを感じることが難しいので、是非ライヴを見てほしい。

魅力的なアルバムアートから、いい意味で予想を裏切る美しくも雑多なバンドサウンド。ガールの切迫感はインディーズバンドとしての原点を感じさせる。

「おばけのピアノ」「セブンスター」など代表曲が目白押し。「返信」も収録されている。しかしダントツで好きなのは「夜のめじるし」。

荒削りな感情を時に激しく、時にあっさりとぶつけてくる感じが心地いい初期の作品。今の作品にはない焦燥感、勢いが感じられる。ゴウスツが白眉。

「さかさまとガラクタ」が異質だが、あとはまとまりのある落ち着いたアルバム。気が付けば聞いているという曲が多いスルメ盤。

未だにライブでの重要なレパートリーとなった回想が何といっても素晴らしい。ストリングスとバンドサウンドの融合は、共作のためスカートの中では特殊な曲だが、特別な曲ともいえる。

前作CALLが冬の名盤なら、こちらは春から初夏にかけて聴きたくなる1枚。うるさくもなく、かと言って物足りない訳でもなく、ちょうど良く品のあるアルバム◎