ーク:アスラエル交響曲
トマーシュ・ネトピル&エッセン・フィル
スーク・トリオの名ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク。同じ名前を持つ彼の祖父はドヴォルザークの娘婿であり、優れたヴァイオリニスト、作曲家でした。
1904年、スークが敬愛していた義父ドヴォルザークがこの世を去り、その翌年には最愛の妻オティリエも亡くすという悲劇に見舞われました。しかしスークは悲しみを乗り越え、1906年に完成させたこの交響曲「アスラエル」(死を司る天使の名)は、ドヴォルザークやブラームスの影響を感じさせながらも、さらに独創的な作風を持つ重厚な作品となりました。第1楽章から第3楽章までは慟哭が続きますが、第4楽章の美しいアダージョは愛妻オティリエへの追悼であり、終楽章ではかすかな希望も感じられます。
チェコの近代作品を得意とするネトピルの共感溢れる演奏です。(輸入元情報)
【収録情報】
● スーク:アスラエル交響曲 ハ短調 (1905/1906)
エッセン・フィルハーモニー管弦楽団
トマーシュ・ネトピル(指揮)
録音時期:2016年11月17,18日
録音場所:フィルハーモニー・エッセン、アルフレート・クルップ・ザール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)